
リー・チャイルド著、講談社文庫刊
ジャック・チーチャーシリーズの、原書では17作目、翻訳では7作目の作品です。物語は、主人公のリーチャーが、いつものようにヒッチハイクで車に拾ってもらうべく、寒い冬の夜に路肩に立っている場面から始まります。ようやく乗せてくれた車には男性二人と女性一人が乗っていました。その少し前に、近くの田舎町で殺人事件が発生したのですが、この車の人物達と何か関係があるようです。
いつものごとく、上巻の三分の一位までは、単調で細切れな場面が少しずつ重ねられて退屈です。しかし、その後は次第にテンポが早くなり、中盤からは、事件の真相が明らかになりつつ、しかも、その奥には別の真相が隠れている。
シリーズが積み重なっても、飽きさせない筆力は凄い。また、リーチャーの強く魅力的な個性の輝きが失われないのも素晴らしい。今回は、キーマンとなる二人の女性が登場しますが、それぞれに個性的で魅力的です。ともに事件と深い関わりを持つことになり、リーチャーと共に活躍します。翻訳された書籍で読んでいないのは残り3冊で、読み終えるのが惜しいような気がしています。
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○リー・チャイルド ○ジャック・リーチャー
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評価は4です。
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