
決断するイギリス ニューリーダーの登場
黒岩徹著、文藝春秋
日本の行財政改革の手法の多くがイギリスのサッチャー政権当時に始まったドラスティックな取り組みに端を発しています。これが、世界に広まり、日本にも普及しました。例えばPFIなどもその一つです。著者は下記URLの上のごとく毎日新聞に入社後、イギリスに留学し、その後の駐在期間を含めて16年間をイギリスで過ごしたとのことです。凋落したイギリスが、サッチャー首相の下で革新的な取り組みを進めている当時から、現地で定点観測しており、トニー・ブレアの台頭も目撃していたようです。
トニー・ブレアの経歴などは、下記URLの下に詳しく記されています。
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URL => http://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-6946.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/トニー・ブレア
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私が一番驚いたのは、労働党にありながら、その思想的基盤を破壊してまでも、中流階級の支持を得て政権を奪取しようとした考え方です。存立基盤を修正することは、個人や団体にとって、取り分け政党にとって非常に重い選択です。しかし、政権を取らなければ政党の意味がない、との現実的な考え方から、そして恐らくは信仰に根ざした哲学、あるいは信念に基づく押さえようのない選択であったのかもしれません。
これからの日本が、戦後日本の非常に左よりの教育による行き過ぎ、例えば、近年のゆとり教育の失敗や、中国、インドの台頭による国力の相対的な低下が確実な状況では、イギリスの来し方は示唆に富む例となるのではないでしょうか。著者の簡にして要を得た文章が素晴らしく、過不足無くトニー・ブレアの経歴が概観できる良書です。
評価は4です。
黒岩徹著、文藝春秋
日本の行財政改革の手法の多くがイギリスのサッチャー政権当時に始まったドラスティックな取り組みに端を発しています。これが、世界に広まり、日本にも普及しました。例えばPFIなどもその一つです。著者は下記URLの上のごとく毎日新聞に入社後、イギリスに留学し、その後の駐在期間を含めて16年間をイギリスで過ごしたとのことです。凋落したイギリスが、サッチャー首相の下で革新的な取り組みを進めている当時から、現地で定点観測しており、トニー・ブレアの台頭も目撃していたようです。
トニー・ブレアの経歴などは、下記URLの下に詳しく記されています。
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URL => http://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-6946.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/トニー・ブレア
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私が一番驚いたのは、労働党にありながら、その思想的基盤を破壊してまでも、中流階級の支持を得て政権を奪取しようとした考え方です。存立基盤を修正することは、個人や団体にとって、取り分け政党にとって非常に重い選択です。しかし、政権を取らなければ政党の意味がない、との現実的な考え方から、そして恐らくは信仰に根ざした哲学、あるいは信念に基づく押さえようのない選択であったのかもしれません。
これからの日本が、戦後日本の非常に左よりの教育による行き過ぎ、例えば、近年のゆとり教育の失敗や、中国、インドの台頭による国力の相対的な低下が確実な状況では、イギリスの来し方は示唆に富む例となるのではないでしょうか。著者の簡にして要を得た文章が素晴らしく、過不足無くトニー・ブレアの経歴が概観できる良書です。
評価は4です。
正に、「事実は小説より奇なり」を実証する二一世紀の怪談です。
これは、薬害エイズや薬害肝炎を起こした厚労省官僚の罪を越えます。子供達の人生を困難にし、日本社会の未来を潰した許されない悪行です。
時代錯誤の政党と悪徳官僚を退治して、教育を変える必要があります。