
若宮清著、株式会社ブックマン刊
著者は、一時、テレビなどで有名になったようですが、私は全く知りませんでした。戦後日本の外交が、中国や韓国から一方的に遣り込められていることに、釈然としない想いがあり「どうしてなのか?」という疑問を持っていたので本書を読みました。著者の略歴は下記のURLに記されています。しかし、他のネット情報で、芳しくない情報も流れているようです。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/若宮清
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しかし、本書は、私の疑問の一端を氷解してくれました。一つは、中国人の日本に対する怒りの根本が中華思想によるものであること。つまり、世界史の中で大きな地位を占めてきた中国が、日本ごときに蹂躙されたことに対する怒りが、中心を占めていることです。そこから出発して、戦後、事実を誇張、あるいは曲解した教科書で国民教育をしており、その教育を受けた中国人が日本を好きになるはずがないことを、詳細に示しています。
また、中国が、様々な征服者による王朝によって統治された歴史から、自分自身のみを頼ることが基本で、せいぜい親族に頼って生きて行く習性が染みついているそうです。このことによって、世界中に進出している華僑や華人が現地に決して溶け込まない。そして、力関係で物事を律すること、自身の利益のためには平気で嘘をつくことなどを、分かり易く説いています。
私は、卑怯であることに臆してしまいます。職場に出向してきている私の上司は、目的のために手段を選ばない人です。(悪事は決して働きませんが)私には出来ないことを淡々とこなして行くその姿に、何とも複雑な感情を抱いてしまいます。いわゆる職場の文化が全く異なるのです。こうした身近な例からも、人と人とが異なった価値観や信条で生きる上で、互いの世界観を理解して対峙しないと、良い結果は生まれないようです。
作者は、こうした中国人の特質を否定していません。いわゆる「人間的な練度」として評価しており、戦後の日本人が余りに平和ボケしており、適切な戦略を打ち立てられない状況に警鐘を鳴らしています。著者は毀誉褒貶の激しい方のようですが、主張していることは、ごく全うであると思います。良書です。
評価は5です。
著者は、一時、テレビなどで有名になったようですが、私は全く知りませんでした。戦後日本の外交が、中国や韓国から一方的に遣り込められていることに、釈然としない想いがあり「どうしてなのか?」という疑問を持っていたので本書を読みました。著者の略歴は下記のURLに記されています。しかし、他のネット情報で、芳しくない情報も流れているようです。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/若宮清
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しかし、本書は、私の疑問の一端を氷解してくれました。一つは、中国人の日本に対する怒りの根本が中華思想によるものであること。つまり、世界史の中で大きな地位を占めてきた中国が、日本ごときに蹂躙されたことに対する怒りが、中心を占めていることです。そこから出発して、戦後、事実を誇張、あるいは曲解した教科書で国民教育をしており、その教育を受けた中国人が日本を好きになるはずがないことを、詳細に示しています。
また、中国が、様々な征服者による王朝によって統治された歴史から、自分自身のみを頼ることが基本で、せいぜい親族に頼って生きて行く習性が染みついているそうです。このことによって、世界中に進出している華僑や華人が現地に決して溶け込まない。そして、力関係で物事を律すること、自身の利益のためには平気で嘘をつくことなどを、分かり易く説いています。
私は、卑怯であることに臆してしまいます。職場に出向してきている私の上司は、目的のために手段を選ばない人です。(悪事は決して働きませんが)私には出来ないことを淡々とこなして行くその姿に、何とも複雑な感情を抱いてしまいます。いわゆる職場の文化が全く異なるのです。こうした身近な例からも、人と人とが異なった価値観や信条で生きる上で、互いの世界観を理解して対峙しないと、良い結果は生まれないようです。
作者は、こうした中国人の特質を否定していません。いわゆる「人間的な練度」として評価しており、戦後の日本人が余りに平和ボケしており、適切な戦略を打ち立てられない状況に警鐘を鳴らしています。著者は毀誉褒貶の激しい方のようですが、主張していることは、ごく全うであると思います。良書です。
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