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読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

写真の歴史

2014年01月09日 19時15分20秒 | ■読む
クエンティン・バジャック著、知の再発見双書109
19世紀中葉に発明された写真技術は、それ以前から使用されていた、風景を正確に捉えるためのカメラ・オブスクラと、光によって化学変化が起きる物質を利用する技術を結合して出来上がったもので、多くの人々が、その実現にチャレンジしたとのことです。その競争や苦闘の様子が本書で紹介されていますが、同時に、写真の技術が当時の人々に与えた衝撃と受け止め方も詳しく紹介されています。
物心が付く頃には写真が身近で当たり前の世代と違い、当時は、見たことのない異国の風景を実際に見ているように体験できる写真は、正に奇跡の技術と受け止められたことでしょう。20世紀に普及し始め、今日では、日常生活や社会・経済活動のインフラとなっているインターネットがが、これに匹敵する驚異と言えるかもしれません。
本書では、もう一つの論点として、写真が芸術であるか否かに関する人々の論説を紹介しています。今日でも決着は付いていないのでしょうが、思うに写真を撮る際に要求される技術は、絵画などのいわゆる芸術と比較して敷居が低いためではないでしょうか。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/写真
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評価は4です。

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