風薫海航空翔

カゼカオル・ウミワタル・ソラカケル Presented by 柊(syu)

これも親子丼

2006-11-25 08:32:27 | がちまや~
          

いくらとシャケフレークの親子丼
北海道放浪中にヘルパー(福祉関係の仕事ではない。宿の住み込み手伝いのこと)をしていた宿から、「今年もいくらや荒巻シャケetcの販売始めたよー」とメールがきたので購入。コレが毎年市価に比べるとかなりの安価で、極上の品物

解凍後、早速ドンブリ鉢に「海鮮親子丼」作成
食卓では「美味しい…」「うまい…」「幸せ…」の3ワードしか会話が出なくなる。(あとは「あ゛がががが」とか「うわぉぉぉぉっ!」とか感嘆の声のみ)。ホントに美味しいときは、言葉を失くす。幸せはオホーツクの海からやってくる。ありがとう~
久しぶりに北の大地で、うまいもん食べ尽くす旅したくなっちったよ…。

Do the ハッスル!

2006-11-24 21:06:11 | プロレスLOVE
昨日、横浜アリーナに「ハッスル・マニア2006」を観にいってきた

ちょうど1年前の「ハッスル・マニア」では、和泉元彌とレイザーラモンHGがプロレスデビューを果たし、翌日のワイドショーを賑わせましたな。あれから1年かあー、早いもので。(HGはあの日からずっと頑張ってプロレスやってるけど、元彌はあの1試合のみで出なくなっちゃったなぁ。いい試合したのに)。

全体的に、去年の「ハッスル・マニア」や今年6月の「ハッスル・エイド」からグレードダウンした内容に感じた、ワタシは。ファンも目が肥えてしまったのかなあ?。それでもこんな大きな会場を使って試合するプロレス団体が減った中で、ハッスルというブランドは大きなものなのかもしれない。また次に期待しようっと

          
ワタシの御贔屓・HG、今回は心機一転・白のコスチュームで登場~。でも股間に赤い矢印が…。もうこの方ナシではハッスル存続は難しくなってきたぐらい、立派なプロレスラーです。今回は高田延彦…ではなくて、「高田総統の闘う化身・エスペランサー」とメインイベントで対戦。見事に玉砕してたけど
相方のRGも、なぜか「受けの美学で玄人ファンに絶大な支持」を受けている(笑)。三冠チャンピヨン・鈴木みのる相手に、見事ないぢめられっこぶり炸裂で拍手喝采だった。コンビでハッスルで大活躍ですな


          
サービス画像(誰にだ?)、ニューインリン様。略して「ニューリン様」(ホントだってば!!!)。インリン・オブ・ジョイトイとは全くの別人キャラを確立した、この方もハッスルには欠かせない立派なプロレスラーだと思う
毎回セクシー・コスチュームで男性陣の目の保養に努めているが、今回はミニスカ・ポリス風(最初はちゃんと帽子かぶってたのだ)。


こういう芸能人の活躍ばかり話題になりがちだけど、「本業・プロレスラー」の方々の活躍もなかなか素晴らしいもの。キチンとプロレスできるからこそ、ハッスルのようなエンターテイメントも出来るものなんだと最近つくづく実感
お客さんも「普通のプロレスって観たことないんだけど、ハッスルは面白いから観る」といった、不思議な客層がいる。こういうプロレスを見ないファン層の開拓こそが、今のプロレス界には大切なことなんだけどなあ…。


ちなみに、この半年の間でプロレス観戦した回数が10回…。TVで観た回数ではなく、直接チケット買って会場でナマ観戦したのが「10回」、しかも半年で。過去最高記録やでー。やっぱりワタシ、どこか回路が壊れてしまったのかもしれん…。一回メンテナンスに出したほうがいいのだろうか

たいやき + お好み焼き = ?

2006-11-20 18:47:41 | がちまや~
某日、我が家の三線(サンシン・沖縄三味線のこと)の弦が切れた。替えの弦は持っているものの、交換の仕方を知らない。うーん、どうしようか。そうだ、あの店にお願いしよう!、と向かったのは練馬にあるちんだみ工芸さん。都内でも珍しい三線専門店。以前もカラクイ(調弦する杭のようなもの)がスポッと抜けて困ったとき、お世話になったのだ。
早速、相方と「ちんだみ工芸」さんへ。小さなお店なんだけど、かなりマニアックな品が揃っている。店員さんに弦の交換をお願いすると快く引き受けてくれ、我が家の宝は新しい弦になった。ありがとうございます

その帰り、練馬駅近くの大型スーパーで晩御飯の買い物。さあ帰りましょうかねぇー、となったそのとき。フードコートの前で『ナニ、アレ????』と相方の足が止まった。

             

どう見てもたいやきの型なのに、のってるのはお好み焼きの具…???。な、なんですかコレ??。焼いていた店員さんに「コレはナニ?」と尋ねると「お好み焼き味のたいやきです!」とナイススマイルで返答が…。嘘やろ???
気がつくと、その「お好み焼き味のたいやき」と「紅茶クリーム味のたいやき」を手にして店を出ていた。衝撃のあまり、買ってしまってたのだ…。

          

コチラ↑が「お好み焼き味のたいやき」。一見、普通のたいやき…。食べると、お好み焼きでした。うは、うははははははっ!!。久しぶりに食べ物食べて笑ってぞ。食べて笑ったのは「ソーキバーガー」以来じゃ(ソーキバーガーネタはコチラ。かなり古い記事である)。たいやきなのにキャベツのシャキシャキ感があるってナニ!!!。ファンキーすぎるぞ、このたいやき。

             

コッチ↑が「紅茶クリーム味のたいやき」割ってみたところ。食べると口の中に紅茶の味とベリー系の味が残る…。なんなんでしょうか、この味は!?。美味しい、とか美味しくない、を通り越した食べ物だっ!。そう言えば、あの店には他にもかなりチャレンジャーなたいやきメニューがあったが、なんか全制覇したくなってきたぞ~。また三線の店に行くついでに食べに行こうっと

ぽっかぽか

2006-11-19 12:23:11 | 徒然なる日々
いつものようにお弁当を食べる職場のお昼休み。ふと、そこにあったマンガが目に止まった。暇つぶしに読み始めただけだったのに、その日の帰りには駅前のBOOK-OFFに買いに走った(←ケチ?)ほどハマってしまった

             

『ぽっかぽか』深見じゅん・著(集英社)。何度かドラマ化されているので、知っている方も多いのでは?。
郊外の田舎町に住む、田所一家の日々の暮らしを描いたマンガである。田所一家は、夫の慶彦・専業主婦の麻美(共に20代ぐらい?)・ひとり娘のあすか(幼稚園児)の3人家族。一戸建てを購入したものの給料日前には食費に困る、さほど裕福ではないけどごく普通の一家である
そんな平凡で単純な一家。とりたててドラマティックな出来事もなく、ありふれた毎日。その中にキラリと光る「親子愛」や「夫婦愛」が見事に描かれているのだ。ここの夫婦は信頼し合い、心底愛しあってる。そしてふたりとも娘を心から愛している。一家には常に笑いが絶えない。子供が駄々こねても、見事な対応をしていく。ベースに愛がしっかりとあるから、どんなときも解決できるのだ。


最近ワタシの周りに出産を経験する人が増えた。出産ラッシュだ。そしてみんな口を揃えて「育児は大変だ」とか「辛い」と話す。それでも放棄せず、みんな頑張っている。だからなのか、「子供が出来てこんなことが楽しい」とか「こんな幸せがあるよ」という話よりも、辛い話の方が多い。核家族化で愚痴れる相手も少なくなって、本当に大変なんだと思う。
例外的に3人も生んだ友達に到っては「放っておいても子供は育つ。大丈夫」と悟りの境地にたどり着いているけど。
それだけが原因ではないのだが、自分の中で「出産」「育児」というのがポジティブなものとして存在しなくなっていたのは事実。このスーパーヘビー級ヲタクのワタシ(笑)が自分の時間とお金を失うことは、かなりの覚悟がいる。忙しい仕事と家事に追われていた時期でさえ、かなりのストレスになっていたのだから。
それと自分が生んだ子とは言え、母親がつとまるのだろうかという不安が強かった。正直なハナシ、自分がお世辞にも愛というものを知っている人間とは言えないからだ。なので結婚したものの子供は欲しいような欲しくないような、というのが本音だった…。

でも『ぽっかぽか』を読んでいると、「子供がいる、というのはそれだけで幸せがたくさんたくさん訪れるんだ」と思えるようになった。確かに大変なところも多い。でもこのマンガに出てくる妻の麻美は、その大変ささえ楽しんでいるのだ。夫の慶彦も、郊外に家を購入したので毎日2時間も通勤しているにもかかわらず、楽しく家族と暮らしている。娘のあすかも伸び伸び育っている。
最近耳を塞ぎたくなるような痛ましい親子のニュースが報道されているが、放っておいたら自分もそんな事件加害者になってしまいそうだと悩む母もこのマンガに登場する。そして田所家の「あんまり頑張ってない、むしろぐーたら、でも愛だけはたくさんある」生活や考え方に触れて、癒されていく。その過程は、ワタシの不安も癒してくれて涙が出そうになる。


つい最近、職場の同僚にこんな話を聞いた
彼女(同僚)の息子さんたち(小学生と幼稚園児)が、「お母さん、今からこの部屋に入らないでね!!」と彼女に念押しをして扉を閉め、ふたりで何か作業を始めたそうだ。しばらくすると、母を呼ぶ声が。彼女がその部屋に入ると、折り紙で作ったモールで部屋は飾り付けられてた。「お母さん、誕生日おめでとう!!」とふたりの息子さんが拍手をして迎えてくれたそうだ。彼女はすっかり忘れていたのだ、自分の誕生日を。
その話を聞いたとき、そういう幸せってスーパーヘビー級ヲタクな時間では決して得られるものではない、多分一生忘れられない思い出となる素晴らしい幸せなんだ、と思った。そんな話もこの本も、「出産」「育児」に対するワタシの羅針盤の方角を変えていく。

読み終わった後に、毎回心がタイトルの通り「ぽっかぽか」と暖かくなる。無理しなくていい、頑張りすぎなくていい。育児だけでなく人生もそんなスタイルでいていい、ということを教えられるからかもしれない。

横棒1本

2006-11-18 21:18:24 | 徒然なる日々
ある日パソコンでブログネタを打ち込んでいたら、ふと気づいた

「ツライ」の「辛」という漢字は、横棒1本足したら「ハッピー」の「幸」という漢字になる。

ツラさを幸せに変えてくれる1本の横棒
それは人だったり、物だったり、趣味だったり、食べ物だったり…。ひとりひとりで違うだろう。コーチングネタで書いたように、フォーカスする向きを変えるだけで「辛」が「幸」になることだってある。もしかしたら貴方ワタシも誰かの横棒になっているかもしれない。

たった横棒1本の差、それだけだと思えば人生随分肩の力が抜けるもんだ

らふて~日和

2006-11-17 08:27:24 | がちまや~
          

某日。相方のママン(笑)から、豚バラ肉のブロックを頂いた。小学校の理科で習った地層の断面図のように、キレイに層になっている上等なお肉。おおっ!これは天から「らふて~を作りなはれ」という指令だな!!!。よっしゃ作るどぉー!、と張り切って台所に立つ。

「らふて~」とは沖縄風豚の角煮。普通の豚の角煮と比べて、柔らかさ・豚の旨みが強いワタシの大好物。たまたま『上沼恵美子のおしゃべりクッキング・沖縄編』でレシピを手に入れて以来、我が家のご馳走メニューとなっている。

【作り方】
①豚を適当な大きさに切り、鍋で20分茹でてアク抜き。
②茹でたら水で洗う
③醤油半カップ・泡盛半カップ・黒砂糖100g・水3カップ・長ネギ・生姜を入れた鍋で、約2時間煮込む

結構簡単。でも時間はかかる…。コトコト煮てる間、「おいしくなれ~、もっと美味しくなれ~」とと鍋に語りかけるの尚よろしいかと。
泡盛と黒砂糖で作るのが沖縄風なんだけど、このふたつが「柔らかさ」と「旨み」をさらに倍!にしてくれる大きな要素なんだろうなあ。本土のスーパーでどちらも簡単に手に入るようになったので、どこの家庭でも作れるのではないかと。
我が家では沖縄に行くたびに、「らふて~用」としてメチャメチャ安い泡盛を1本必ず購入して帰ってくる(「まさ○ろ」とか「久米○」とか)。やっぱ現地がイチバン安い。
「泣き声以外は全部食べる」という沖縄の豚料理文化。豚の美味しい食べ方については、沖縄が一番よく知ってるんだろうなー

2時間の長きコトコト時間を経て、出来上がると豚ちゃんは素晴らしい飴色に!。そして地層のような豚バラの層がキレイクッキリ。淡い色の層が豚の脂の部分なんだが、ゼラチン状にぷるんぷるんしている。これがあまーくてたまらんのだー。「豚ってこんなに美味しいのねー」と感涙、ブヒッ。これもひとえに地層クッキリの上等肉があったおかげ。今日も幸せをありがとう~

ちなみにらふて~、さめると脂が固まって「ぷるんぷるん感」がなくなっちゃう。なので、温かいうちに食べるのが一番美味しい。また作ろうっと

旅人の肩書き

2006-11-16 20:27:53 | 旅たびたび
「3連休パスの旅」で鉄チャンの話をしたついでに、旅人業界(?)にある妙な旅人肩書きについてご紹介してみようかと。

まず「旅人」と「観光客」の違いって何だろう?、から始めましょ

これはあくまで主観なんだけど…。「観光客」というのは、ツアーや旅行会社のプランニングで旅する人たちなんだと思う。「るるぶ」とか「まっぷる」などのガイドブック片手に、本に載ってる「オススメの観光地」や「オススメのお店」に行く旅スタイル。当たり外れは少なく、最短ルートで観光地を巡れるし全体的にリーズナブルなのが利点?。
一方「旅人」は、一切合財を全て自分でプランニングするスタイルの旅をする人。ガイドブックには載っていない自分だけの場所を求めたり、地元の人がよく行くお店を中心に回ったり。情報源は地元の人だったり、同じ旅人だったり。なもんで当たり外れもたまにある?。宿泊施設はリーズナブルな場所が多い(あまりリゾートホテルには泊まらない)。
そういうワタシも「観光客」から始まって、今ではオカシナ旅人になってしまいましたが(笑)。どっちがいい・悪いではなく、旅のスタイルの違いなんだと思うんだなぁ

その旅人の足となるモノ別に分類した肩書きがコレ↓。

①「ライダー」:説明不要だけどバイクで旅する人。超高級車(BMWとかワルキューレとか)で旅する人もいれば、原付で旅する人もいる。オフロード車でけものみちを好んで走るライダーを「林道ライダー」と呼ぶ。
②「ちゃりだー」:チャリンコで旅する人。ママチャリで日本一周するツワモノもいれば、ワタシのようにマウンテンバイクで旅するモノも「ちゃりだー」と呼ばれる。他の旅人に比べれば、貧乏旅人が多いジャンル(ガソリン代がいらないから)。
でも競輪選手のようなロード車で1日100km以上走ってるような人は、結構お金持ちがいる。このような人は「ちゃりだー」と呼ばずに「サイクリスト」と呼ぶこともある。
③「ジェイアーラー」:乗り物の名前の後ろに全部「er」をつけて呼ぶのが旅人分類の特徴か!?。そう、これは電車で旅する人のこと。当然お得な切符情報には詳しい。鉄分多くなる可能性大(笑)。
④「とほだー」:乗り物を使わず、全ての行程を歩きで周る旅人。ごく稀に国道脇をデカイザック担いで歩いているのを見かけるが、修行僧のように見えるぞ。スゴイよなぁ。でもよく考えると、お遍路さんっていうのは「とほだー」だ


つづいて、旅の目的別(特殊なもの編)に分類したのがコレ↓。

①「鉄チャン」:鉄道ヲタクの旅人。これが「撮り鉄(車両やその他鉄道に関連したものの写真撮影ヲタク)」や「乗り鉄(列車に乗ることが目的の旅人)」「収集鉄(切符とか駅弁とか、電車に関するアイテムを収集するヲタク)」などに分類される。その情報網はスゴイらしい…。絶好の撮影スポットなどは、いい季節には「撮り鉄」さんたちの聖地となるそうだ
②「マイラー」:飛行機のマイルを貯めるためだけに旅する人。実際はフライオンポイントだとか、航空会社のカードのアップグレードだとか、マイル貯めて無料航空券交換だけにはとどまらないようだが(ワタシはよくわからんのだ)。そのためだけに用もないのに羽田-那覇間を1日で2往復したりする(マイル3倍キャンペーン中だから、という理由で)。そのような行動を「マイル修行」と呼び、そんな理解しにくい行動をする人たちを「マイル修行僧」と呼ぶそうだ。ちなみに飛行機に乗らずに、クレジットカードをガンガン使ってそのポイントをマイルに変えることを、「陸(おか)マイル」というそうだ。「陸(おか)サーファー」に引っ掛けてるようで(笑)。
③郵便局巡り:←この正確な呼び名を知りません、ゴメンナサイ。風景印や郵便貯金印を収集する目的で旅する人たちがいる。風景印と同じように、郵便貯金をATMではなく窓口ですると、通帳にそこの郵便局独自の印を押してもらえるそうだ。郵便局って全国どこにでもあるし、それを制覇したいという欲求にかられるのだろうか?


旅が高じて、人生の羅針盤の指す方角さえも変更してしまった旅人についての肩書き↓。

①「信者」:ある特定の地方にばっかり旅する旅人のこと。とにかく休みとれれば、その地方に向かってしまう。なので職場の人に「彼女(または彼氏)でもいるの?」と誤解を受ける始末。使い方としては『北海道信者』などなど。地元でその地方の物産展があると、そこに癒しを求める。その地方のアンテナショップが行きつけな人も。収入の出口のほとんどがその地方に関わるものとなる、ジャンキーな方もしらっしゃる。
似た用語に「病」というのもあるが、コチラは『沖縄病』というコトバで有名。「ただの旅人」だったのに、もう戻れない世界に足を踏み入れてしまった人を指す
②「出家」:「信者」が高じて、その地方に移住してしまう壊れた旅人。
③「教祖」:移住した上に、「旅人宿」なんて経営してしまった旅人。人気宿になると、宿主は「カリスマ」となる。ホンマカイナ??。
④「ワタリ」:北海道や沖縄に多く生息する旅人。その土地の季節モノの仕事しながら旅をする人。夏は北海道のコーン工場や昆布干し・ウニやホタテの養殖、秋になるとシャケの工場(シャケのバイト=「シャケバイ」と言う)。冬になると沖縄に移動してさとうきびの収穫。農家はいつだって最盛期に人手が欲しい。短期間のバイトなんて山のようにある。住み込みの求人もあるが、ライダーハウスやゲストハウスといった『1泊1000円』みたいなところに長期滞在しながら、仕事に出てる人が多い。
「もうカレコレ○年も地元に戻ってないよー」なんて旅人に出会ったこともある。定住せずに、仕事のある場所ある場所をふらりふらりと移動する旅人。ちょっとうらやましいと思う…。


ワタシは旅をしているときに、世の中にはこんな面白い人がいるんだ、と知った。ナニが正解でナニが間違いかなんて、到底言い切れない旅人の世界。人生は旅である、というけれどホントにそうなんだなあ~

その名の通り渋い温泉

2006-11-15 20:42:55 | 旅たびたび
後ろ髪ひかれながら姨捨駅を後に、再び長野駅へ戻る。
そこから私鉄の長野電鉄に乗り換え(なので3連休パスは使用不可。この切符は、JRのみ使用可なので別料金)。終点・湯田中駅を目指す

この長野電鉄、切符購入→改札で「なんかヘン?」と感じた。よくよく見ると、切符が磁気じゃないのだ!(切符の裏が黒くない)。ただの紙っきれ。当然自動改札などなくて、改札は駅員さんがいる。ローカル駅ならわかるんだけど、長野という大きな街中でこのシステムには正直ビックリ。磁気じゃない切符も珍しく、何度もひっくり返してみちゃったよ~

長野電鉄に揺られること数十分。途中からとってもローカルな車窓に変貌。それと同時に、大好きな味のある無人駅が続く。停車するたびに運転手さんが降りて、切符の回収をしているのだ(車掌さんがいなかった?)。そんなのどか~な景色が、これまた旅情を感じてブラボー!
とある駅のホームには、こんなモノがあった↓。

             

ものすご~く年季の入った案内。これが駅の雰囲気とマッチしすぎてて感動~。おいおい、この路線なかなかやるやないかいっ!
そう思うのはワタシだけでないようで、乗ってました『撮り鉄』。しかも2名(笑)。(※撮り鉄=鉄道ヲタクの中でも、写真撮影をメインにする人。カメラバックをかついでいることが多い)。やはり鉄分多い方にとっては、魅惑の路線なんだろうか?

ワタシも車窓を楽しみながら、終点・湯田中駅到着。そこから更にバスで10分、山間にある「渋温泉」。そこが今回の旅のオマケ。旅の計画中にたまたま時刻表で見つけたこの温泉に、ぶらっと立ち寄った。ところが…これがまた名前の通り、渋すぎる素晴らしい温泉だった

駅前周辺は大きな温泉ホテルがあったのだか、このあたりには小さな小さな旅館のみ。それらが路地に沿ってたくさん営業している。どこも車1台通るのが精一杯の、小さな小さな路地ばかり。路地の石畳の道には、浴衣姿の御方たちがタオル片手に外湯めぐり。小さなお土産物屋さんに温泉まんじゅうの蒸す煙、商店に「射的場」。一昔前のセンスで名づけられたスナックの数々…。
正統派の「温泉街」というのはこういうところなんだろう。ドラマにでも出てきそうな町並みだ。渋いぞ、渋すぎる!!、って名前が「渋温泉」やもんな~
ついでにこんな看板も発見↓。

             

「関西ヌード」…。イマドキ観にいく人いるのでしょうか?。その下のスナックの名前にも、とほほ感がヒシヒシと感じられますが。大阪⇔湯田中の高速バスが運行されているから、「関西ヌード」なんですかね??。

ここ渋温泉は外湯巡りが基本なんだけど、外来入浴は1ケ所しか入れないというルールが。ちゃんと外湯には鍵がかかってて、その鍵は各旅館で宿泊客にしか配られていないシステム。う~ん残念~。でもその1ケ所だけでも、全身がドロドロに溶けて、動けなくなるぐらいの泉質で大満足。おかけで帰りの長野電鉄は爆睡。気づいたら長野駅だったぐらい。今度は泊まりで来て、全部回ってみたいわ~。そのときは「関西ヌード」も観るか(笑)。


そんなこんなで、3連休パスの旅はこれにて終わり。なが~い2日間だった~。でも楽しかったなあ~。何より日帰りだったので、東京をキーステーションに幅広くまわれた。宿泊費がかからなかったので、お財布にも優しい旅。
ちなみに「3連休パス」なので、ホントは翌日も乗れたんだけどさすがに家事が貯まってたので在宅(さすがに疲れてたのもあった?)。でも相方は、冷麺食べるため「だけ」に盛岡まで日帰りしてました…。やっぱり筋金入りには勝てないかも

スイッチバックの駅

2006-11-14 21:56:23 | 旅たびたび
        

3連休パスの旅、2日目(おっと、更新サボってたらかなり古いネタになってきた)。連休の中日ともなると、さすがに朝の東京駅の混雑も緩和。やっぱ初日と最終日が大混雑なのかねー?。

本日の旅の予定はコチラ↓。

東京駅→長野駅(長野新幹線)
長野駅→姨捨駅(篠ノ井線)
再び長野駅に戻り、長野駅→湯田中駅(長野電鉄)
湯田中駅→渋温泉
長野駅に戻り帰京

本日のメインイベントは…「姨捨駅」。日本三大車窓プラス・スイッチバックの駅として、鉄チャンたちには超有名な駅なんだそうだ。しかし「オバステ」ってすごい駅名やのぉ~。

2日連チャンで新幹線乗車。本日は長野新幹線・あさま。全車両禁煙。喫煙者にとっては、時代の波を感じる新幹線じゃ…
この長野新幹線、初乗車である~。途中軽井沢駅に止まったりなんかして、関西出身者は『軽井沢!うわ~!昔TVで夏になるとよく中継やってた避暑地やで~』とミーハーに(笑)。
東京を出てからわずか2時間弱で長野駅到着。そこから篠ノ井線に乗り換え。ローカルテイストは前日の米沢線には負けるが、旧国鉄仕様のボックスシートが旅情を感じる。ブラボー!

長野駅から本日のメインイベント・姨捨駅までは6駅。約30分での到着予定。
コチラものどかな日本の秋全開の車窓。柿やリンゴが、青空の下で美味しそうに色づいている。う~ん、いいなぁ~。
姨捨の前駅・稲荷駅に到着するも。アレ?相方所蔵の本で見たのでは、姨捨駅は随分高い位置にあったのに、まだまだ平地だぞ?。と思ってたら、いきなり急勾配へ。おぉぉぉっ!これくらい急勾配じゃないとスイッチバックしないもんな!(←なぜか興奮)。
列車は一度スイッチバックをして(車内でひとり大興奮)、そして2度目のスイッチバックをしながら姨捨駅到着!。電車がバック?しながらホームに滑り込むのだ。スゲェーっ!
このスイッチバック、ワタシは以前熊本県・阿蘇を旅したときに「あそBOY」というSLで経験したのが初めてだったんだが。何度経験しても不思議な違和感に包まれる。だって一定方向に動いている電車しか、乗ったことないもんなあ

降り立ったホームから、広い善光寺平が一望。手前にはゆるやかに続く棚田。かすんだ秋の空…。その美しく広大な景色にしばし見とれる。さすが日本三大車窓。なんだか時間を忘れる景色だ
広大すぎてカメラに景色が入らない(感動する景色なんて、いつもそんなもん)。上の写真はスイッチバックする本線?の線路。ホームから写真を撮影しているワタシの背中の向こうに、駅の線路がある。なんか不思議な景色。

次の列車まで1時間、アッという間に過ぎた。「もっと居たいよぉ~」と惜しむワタシと相方を乗せて、列車はもう一度スイッチバックしながら駅を出て行き一路長野駅へ戻る…。

(三連休バスの旅・次回は最終回の予定)

秋は山から降りてくる

2006-11-11 10:41:44 | 旅たびたび
             

相方所蔵の「絶景・冬列車の旅」(櫻井寛・著、東京書籍・2200円)のよれば、米坂線という路線は日本一の豪雪地帯を走る路線なんだそうだ。
『米坂線とは山形県の米沢と新潟県の坂町を結ぶ全長90kmのローカル線である。運行本数は米沢~坂町間を直通するものだけで、1日5往復(他に区間列車あり)と少なく、JR各線の中でも際立ったローカル線である。沿線人口が少ないことが最大の原因である。』(同書より抜粋)
雪を跳ね上げながら走る写真を見ていると、冬のこの列車にまた乗ってみたくなる

でも今の季節だって、十分素晴らしかったぞ
車窓からはのどかすぎる田舎の景色…。軒先に吊るされた柿や大根。揺れるススキの穂。山間に入ると、平地以上に一層鮮やかな紅葉。澄み切った空気。
春夏秋冬、日本の四季をハッキリと感じさせそうなローカル線の景色だった

紅葉に関してはぜーんぜん期待してなかった(というかアタマになかった)ので、嬉しかった。秋は山から降りてくるんだなぁ~。お天気に恵まれたので、青空と木々の色づきが映えるわ。日本人が色彩感覚に優れているっていうのは、こういう四季がある国だからなんだよなぁ。

山間部に入ると、更にローカル度がアップ。涙が出そうなぐらい風情のある無人駅。駅前には、多分日用雑貨から食パンまで置いてそうなちっぽけな商店が1軒あるだけ。その店先には紅く紅く色づいた1本の樹。線路に沿って流れる渓流の向こうには、紅く燃える山・山・山…。
そんな味のある駅で、思わずフラ~っと途中下車したくなる衝動に駆られる。きっとここなら「次の列車は4時間後」でも十分待てるぞ(というか時間足りないかも?)。実際途中下車してしまったら、東京に帰れなくなる時刻表だったのでグッと我慢しましたが…。
約2時間のローカル線の旅、日本の秋を体感し大満足で終了~。あ~、楽しかった♪。

終点米沢駅で山形新幹線「つばさ」に乗り換え(普通に在来線のホームに新幹線がやってくるのが可笑しい)、名物『峠の力餅』をパクパク食べながら帰京の途へ。この「つばさ」、数ある新幹線の中でもイチバン「カッコイイ!」と思う車体……あわわわ、これじゃあ鉄子発言じゃっ
なが~い日帰りの旅、1日目が終わった

(実は2日目もあるので、つづく)