風薫海航空翔

カゼカオル・ウミワタル・ソラカケル Presented by 柊(syu)

その名の通り渋い温泉

2006-11-15 20:42:55 | 旅たびたび
後ろ髪ひかれながら姨捨駅を後に、再び長野駅へ戻る。
そこから私鉄の長野電鉄に乗り換え(なので3連休パスは使用不可。この切符は、JRのみ使用可なので別料金)。終点・湯田中駅を目指す

この長野電鉄、切符購入→改札で「なんかヘン?」と感じた。よくよく見ると、切符が磁気じゃないのだ!(切符の裏が黒くない)。ただの紙っきれ。当然自動改札などなくて、改札は駅員さんがいる。ローカル駅ならわかるんだけど、長野という大きな街中でこのシステムには正直ビックリ。磁気じゃない切符も珍しく、何度もひっくり返してみちゃったよ~

長野電鉄に揺られること数十分。途中からとってもローカルな車窓に変貌。それと同時に、大好きな味のある無人駅が続く。停車するたびに運転手さんが降りて、切符の回収をしているのだ(車掌さんがいなかった?)。そんなのどか~な景色が、これまた旅情を感じてブラボー!
とある駅のホームには、こんなモノがあった↓。

             

ものすご~く年季の入った案内。これが駅の雰囲気とマッチしすぎてて感動~。おいおい、この路線なかなかやるやないかいっ!
そう思うのはワタシだけでないようで、乗ってました『撮り鉄』。しかも2名(笑)。(※撮り鉄=鉄道ヲタクの中でも、写真撮影をメインにする人。カメラバックをかついでいることが多い)。やはり鉄分多い方にとっては、魅惑の路線なんだろうか?

ワタシも車窓を楽しみながら、終点・湯田中駅到着。そこから更にバスで10分、山間にある「渋温泉」。そこが今回の旅のオマケ。旅の計画中にたまたま時刻表で見つけたこの温泉に、ぶらっと立ち寄った。ところが…これがまた名前の通り、渋すぎる素晴らしい温泉だった

駅前周辺は大きな温泉ホテルがあったのだか、このあたりには小さな小さな旅館のみ。それらが路地に沿ってたくさん営業している。どこも車1台通るのが精一杯の、小さな小さな路地ばかり。路地の石畳の道には、浴衣姿の御方たちがタオル片手に外湯めぐり。小さなお土産物屋さんに温泉まんじゅうの蒸す煙、商店に「射的場」。一昔前のセンスで名づけられたスナックの数々…。
正統派の「温泉街」というのはこういうところなんだろう。ドラマにでも出てきそうな町並みだ。渋いぞ、渋すぎる!!、って名前が「渋温泉」やもんな~
ついでにこんな看板も発見↓。

             

「関西ヌード」…。イマドキ観にいく人いるのでしょうか?。その下のスナックの名前にも、とほほ感がヒシヒシと感じられますが。大阪⇔湯田中の高速バスが運行されているから、「関西ヌード」なんですかね??。

ここ渋温泉は外湯巡りが基本なんだけど、外来入浴は1ケ所しか入れないというルールが。ちゃんと外湯には鍵がかかってて、その鍵は各旅館で宿泊客にしか配られていないシステム。う~ん残念~。でもその1ケ所だけでも、全身がドロドロに溶けて、動けなくなるぐらいの泉質で大満足。おかけで帰りの長野電鉄は爆睡。気づいたら長野駅だったぐらい。今度は泊まりで来て、全部回ってみたいわ~。そのときは「関西ヌード」も観るか(笑)。


そんなこんなで、3連休パスの旅はこれにて終わり。なが~い2日間だった~。でも楽しかったなあ~。何より日帰りだったので、東京をキーステーションに幅広くまわれた。宿泊費がかからなかったので、お財布にも優しい旅。
ちなみに「3連休パス」なので、ホントは翌日も乗れたんだけどさすがに家事が貯まってたので在宅(さすがに疲れてたのもあった?)。でも相方は、冷麺食べるため「だけ」に盛岡まで日帰りしてました…。やっぱり筋金入りには勝てないかも