風薫海航空翔

カゼカオル・ウミワタル・ソラカケル Presented by 柊(syu)

秋は山から降りてくる

2006-11-11 10:41:44 | 旅たびたび
             

相方所蔵の「絶景・冬列車の旅」(櫻井寛・著、東京書籍・2200円)のよれば、米坂線という路線は日本一の豪雪地帯を走る路線なんだそうだ。
『米坂線とは山形県の米沢と新潟県の坂町を結ぶ全長90kmのローカル線である。運行本数は米沢~坂町間を直通するものだけで、1日5往復(他に区間列車あり)と少なく、JR各線の中でも際立ったローカル線である。沿線人口が少ないことが最大の原因である。』(同書より抜粋)
雪を跳ね上げながら走る写真を見ていると、冬のこの列車にまた乗ってみたくなる

でも今の季節だって、十分素晴らしかったぞ
車窓からはのどかすぎる田舎の景色…。軒先に吊るされた柿や大根。揺れるススキの穂。山間に入ると、平地以上に一層鮮やかな紅葉。澄み切った空気。
春夏秋冬、日本の四季をハッキリと感じさせそうなローカル線の景色だった

紅葉に関してはぜーんぜん期待してなかった(というかアタマになかった)ので、嬉しかった。秋は山から降りてくるんだなぁ~。お天気に恵まれたので、青空と木々の色づきが映えるわ。日本人が色彩感覚に優れているっていうのは、こういう四季がある国だからなんだよなぁ。

山間部に入ると、更にローカル度がアップ。涙が出そうなぐらい風情のある無人駅。駅前には、多分日用雑貨から食パンまで置いてそうなちっぽけな商店が1軒あるだけ。その店先には紅く紅く色づいた1本の樹。線路に沿って流れる渓流の向こうには、紅く燃える山・山・山…。
そんな味のある駅で、思わずフラ~っと途中下車したくなる衝動に駆られる。きっとここなら「次の列車は4時間後」でも十分待てるぞ(というか時間足りないかも?)。実際途中下車してしまったら、東京に帰れなくなる時刻表だったのでグッと我慢しましたが…。
約2時間のローカル線の旅、日本の秋を体感し大満足で終了~。あ~、楽しかった♪。

終点米沢駅で山形新幹線「つばさ」に乗り換え(普通に在来線のホームに新幹線がやってくるのが可笑しい)、名物『峠の力餅』をパクパク食べながら帰京の途へ。この「つばさ」、数ある新幹線の中でもイチバン「カッコイイ!」と思う車体……あわわわ、これじゃあ鉄子発言じゃっ
なが~い日帰りの旅、1日目が終わった

(実は2日目もあるので、つづく)

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2 コメント

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旅かー ( 大阪のお父さん)
2006-11-11 12:56:55
昔、終戦後殺人的なぶらさがり乗りで、母と兄弟で疎開先から帰る汽車から眺めた風景が、この写真を見て思い出しましたよ。
その時と、平和な時とでも風景は変わらない、自然って本当に凄いなー
イラクでも風景は変わらないのだけれど、人間のすることも、何千年も変わらない殺戮ばかりだねー
本当に変わらない自然には、畏敬の念を抱きます。
素敵なところに 行ってきはったねー
君達が楽しんでいる事、こちらも楽しんでしまいました。
難しいことで、すんまへん
でもなー何時までも平和は続きまへんからなー
皆さん、平和ぼけの無いようにしまひょ
元気でね
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相変わらず旅してます ()
2006-11-14 22:03:36
大阪のお父さん、コメントありがとう~
コメントを読んでなんだかお店でカウンター越しに、お父さんの話聞いてるみたいな気分になりました


旅の出来る平和な時代に生まれてこれて、本当に幸せだと思います。変わらない自然だけど、いろんな時代にいろんな人たちのいろんな想いが通り過ぎていたんですね。そんな気持ち忘れずに、旅できるような旅人でいますね。ありがとうございました
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