風薫海航空翔

カゼカオル・ウミワタル・ソラカケル Presented by 柊(syu)

奇跡

2010-07-09 18:00:14 | 徒然なる日々
この間NHKを見てたら、作家・井上ひさし氏の特集番組をやってた
その番組の中で「きらめく星座」という作品のこんな一節が紹介されていた。

この宇宙には四千億もの太陽が、星があると申します。
それぞれの星が平均十個の惑星を引き連れているとすると惑星の数は約四兆。
その四兆の惑星のなかに、この地球のような、ほどよい気温と豊かな水に恵まれた惑星はいくつでしょう。
たぶんいくつもないでしょう。
だからこの宇宙に地球のような水惑星があること自体が奇跡なのです。
水惑星だからといって必ず生命が発生するとはかぎりません。
しかし地球にあるとき小さな生命が誕生しました。これも奇跡です。
その小さな生命が数かぎりない試練を経て人間にまで至ったのも奇跡の連続です。
そしてその人間のなかにあなたがいるというのも奇跡です。
こうして何億何兆もの奇跡が積み重なった結果、あなたもわたしもいま、こうしてここにいるのです。
わたしたちがいる、いま生きているというだけでもうそれは奇跡の中の奇跡なのです。
こうして話をしたり、だれかと恋だの喧嘩だのをすること、それもそのひとつひとつが奇跡なのです。
人間は奇跡そのもの。人間の一挙手一投足も奇跡そのもの。
だから人間は生きなければなりません。

この番組を見て思いだしたことがある
以前ネットで紹介されていた助産師さんが書いた本で、
子宮内で受精卵が出来ること、その受精卵が正常に着床すること、子宮の中で臨月まで育つこと、そして出産。そのプロセスがどれほど奇跡なのか、ということが書かれていた。
ワタシも妊娠・出産を経て思うが、人ひとりがこの世に生まれてくるということは並大抵ならぬハードルをクリアしてきた結果なんや感じる。

生まれてからも今日このときまで生きてきて、様々な災いから逃れた結果生きているということなんよな
毎日TVから流れる悲しい事件や事故、それから災害や病で命を落とすことなく来たから今がある。それも奇跡の連続。
なかなか普段の生活では感じないことやけどね。

よくスピリチュアル系の本で「宇宙が私を応援している」だの「大いなる力に生かされてる」だの書いてあるけれど、ワタシはそれを読んでもイマヒトツ腑に落ちなかった
(だから野口嘉則・著「3つの真実」も一度読んだだけで本棚の肥しに…)。
あまりにも漠然としすぎてたし、目に見えない話はなかなかスッと入ってこない。

でも、この一節に触れて人類の進化を考えたとき。
チビ助を妊娠・出産したときのことを思い出したとき。
やっぱり人が今ここで生きていることって奇跡かもしれへんなぁ~と感じる
世の中いろんな人がいて自分にとって絶対許せない人も存在する中で、この節を受け入れるのは容易いことではないけれども。

ここ数ヶ月、自分のテーマを『自己肯定感・自尊心の向上』に掲げていたせいか
こういう情報がアンテナに触れやすくなっている
不思議なもんですなー。

ブログに書きたいこと山のようにあるのですが、
PCの前に座るとなぜかチビ助が怒るので、なかなかアウトプット出来ず
(現在チビ助昼寝中につき更新)。
ふぅ~、育児って大変ですね…。