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自動車フロントアイカメラ・セフティー系制御ユニット・ニコン決算

2006-05-17 17:28:46 | Dニュース

富士通テン-車両前方の運転者死角を見る「フロントアイカメラ」発売-
(2006/05/16 日経エレクトロニクス)

富士通テンはカーナビのオプション品として,見通しの悪い交差点などで運転者の死角となる個所を撮影するカメラ「FEC106」を7月1日に発売する。フロント・グリルやバンパーなど車両の先端部に取り付けることで,車両前方の左右2方向を同時に撮影し,カーナビ画面に映し出す。ガレージからの出庫時や見通しの悪い交差点に出るときなどに利用する。同社はこのカメラを「フロントアイカメラ」と呼び,「出会い頭の事故を低減する効果が期待できる」としている。
これまでにも同社は,車両の前方ではなく後方に取り付けて車両後方を撮影するカメラを02年から純正品や市販品として販売しているが,今回のような車両前方向けカメラの販売は初めて。自動車メーカー向けの純正品としてではなく,市販品として発売する。「車両後方向けカメラは消費者にウケており,車両への搭載率が向上している。車両前方向けカメラもニーズが高まりつつあり,今が発売するちょうどいいタイミングと踏んだ」(同社)。
カメラは自動,もしくは手動によって作動する。自動の場合,車両の時速が約8km以下になったときに作動し,カーナビ画面を自動的に切り替えてカメラによる映像を映し出す。時速が8km以上になると,カメラ映像を解除する。手動の場合は,運転者がボタンを押すことで画像を切り替える。同社が5月15日に発表した新型カーナビに接続できるほか,別売りのカメラ接続用電源を用いれば,今回のカメラに対応していない同社製の他のカーナビや,他社のカーナビ向けモニタへの取り付けも可能である。
カメラは富士通ゼネラル製。外形寸法は35mm×28mm×50mm,ケーブルを除いた質量は50gである。画素数は約27万で,画角は片側(右側もしくは左側の一方)での水平方向が26度,垂直方向が42度。消費電力は最大190mA。価格は2万8140円である。このほか,車両後方向けカメラ「BEC106 」も発売する。
大きさを同社従来品の91.7%に小型化した。新しいCCDセンサを採用することで,夜間の視認性も高めたという。価格は2万3940円。また,カメラ接続用電源の価格は5250円である。

富士通-自動車のセフティー系制御ユニット向け半導体に参入-
(2006/05/16 日刊工業新聞)

富士通は、エアバッグやブレーキなどセーフティー系制御ユニット向け車載用半導体に参入する。これまでエアコンなどのボディー制御系を中心にマイコン販売を手がけてきた。今後は高速な次世代車載ネットワーク対応マイコンを育成していく方針で、高度で高速処理を行うセーフティー系制御ユニットでの実績が必要と判断した。現在、自動車部品メーカーと交渉しており、09年の正式採用を目指す。
富士通は現在、車載ネットワークの通信方式「CAN」対応マイコンに力を注いでいる。エアコン制御や人員検知、キーレスエントリーなどボディー制御分野で高い実績を持っている。
一方、毎秒10MビットとCANより10倍も高速な次世代通信方式「FlexRay」対応マイコンを06年内に投入する。次世代方式対応で他社に先駆け、市場優位性を確立したい考え。
この事業戦略に先行して、現行のCAN対応マイコンを多様化し、幅広い分野で、より高度な制御分野での採用実績が次世代車載マイコン事業で有利に働くと判断。ブレーキやエアバッグなどセーフティー事業への参入を決めた。
セーフティー系制御ユニットは搭乗者の安全性にかかわる分野のため、要求技術水準が高く、開発期間・コストがかかる。富士通はボディー制御分野で収益を上げていることもあり、同分野の開拓が遅れていた。
現在、電装品メーカーに技術提案しており、エアバッグ向け制御用マイコンで採用の可能性が高いという。
08年のサンプル供給、09年の本格採用を見込んでいる。
富士通のマイコンの年間売上高600億円のうち210億円が車載用。次世代通信方式への対応強化により、車載用の事業拡大に弾みをつける。

ニコン-06年3月期決算は一眼レフデジタルカメラで大幅増益-
(2006/05/16 日経・Itmedia)

ニコンが15日発表した06年3月期の連結決算は、経常利益が前の期比2.9倍の434億円と過去最高になった。半導体ステッパー(回路露光装置)やデジタルカメラの販売が好調だった。
売上高は7309億4300万円(前期比14.5%増)、営業利益は665億8700万円(同118.0%増)、純利益は289億4400万円(同19.9%増)。
カメラ部門で一眼レフデジタルカメラと交換レンズが大幅な増収。コンパクトも順調で、映像事業は売上高が前期比17.4%増の4157億円、営業利益は同104.1%増の344億円。
同期の販売実績は、一眼レフデジタルカメラが国内20万台・輸出114万台の合計134万台、交換レンズが国内25万本・輸出177万本の合計210万本、コンパクトが国内79万台・輸出632万台の合計711万台。
今期販売は交換レンズが210万本、コンパクトは710万台となる見通し。
ステッパーは販売数量は減ったが、高価格の新鋭大型機が好調で精機部門は13%増収、採算も向上した。
07年3月期は利益率が高い一眼レフ出荷台数を31%増の175万台と見込む。ステッパーもArF(フッ化アルゴン)エキシマレーザーを光源とする高機能機種の販売比率をゼロから5%まで引き上げる。今期の売上高は7%増の7800億円、経常利益は43%増の620億円となる見通し。