荘内神社 巫女ブログ

荘内神社の公式ブログです。
女性神職、巫女が神社の日常を発信しています。

山形ドキュメンタリー映画祭!

2011年10月11日 | 日記
権禰宜です。


10月6日から13日まで、「山形ドキュメンタリー映画祭」が山形市で開催されています。
世界各地より応募された映画や、日本のドキュメンタリー作品の上映などが行われるイベントで、2年に1度行われています。

山形と映画の関わりを探っていくプログラム、山形県内各地から発掘された秘蔵フィルムの上映などがありました。今年が生誕100周年となるゴジラを撮った本多猪四郎監督も鶴岡市出身だそうです。
今年は東日本大震災の復興支援上映プログラムもありました。


その中で10月9日、山形市の七日町通りできものDE山形主催の花嫁行列が行われました。
山形県の各地域から伝統の花嫁さんがおくねりします。
中では、被災地のカップルの方の人前結婚式が行われました。

鶴岡からは、なんと荘内藩大名行列の女人列にオファーを頂き、出演させていただきました!








モデルさんは、今年・去年荘内大祭に参加してくれた方や、以前舞姫さんをしてくれた方たちです。





私はお手伝いに行けなかったのですが、とても品格の高く、すばらしい出来栄えです!とお褒めの言葉を頂いたそうです!





山形市の中央商店街をおくねりしました。


奥方様


上様


中様



腰元さん





10月は8月の大名行列に比べるとかなり涼しいので、モデルさんたちも気持ち良く歩けたそうです。

(でも美容組合の先生方のお化粧は、真夏でも絶対くずれないんです!すばらしい!)


他にも、狢(むじな)の花嫁



これは、女性が花婿、男性が花嫁の役をします。
なので、この写真の白無垢を着ているのは男性です!それにしてもキレイ!

子孫繁栄・豊作を祈願する村山市楯岡馬場地区の伝統行事だそうです。


日本女性服装時代絵巻ということで、時代と共に変わりゆく女性の服装やお化粧を再現したものもありました。









そしてかわいい稚児行列です。






この間、女性を守る御供はこの方です。






写真にはありませんが、女人列の御供に、当社権禰宜の松平が殿様役で出ていました。
本当にお似合いでした。


3連休の中日ということもあり、たくさんの人が見にきてくださったそうです。



みなさん本当にお疲れ様でした。


次の日の山形新聞の1面トップでした。




ありがとうございました!



せばの。


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おかゆ祭り

2011年10月08日 | 日記
酒井家17代忠明様の御歌

「大鍋を神に飾りて浜中の 粥座の祭り今に尊し」

酒田の浜中に鎮座します石船神社には、粥座神社という小さなお社があります。





毎年外で行われているのでしが、この日は強風のため、石船神社の中で行いました。



御祭神は酒井家10代忠器公です。(以前ブログで書いた酒井神社のと同じ御祭神です)
江戸時代後半(文政11年~天保4年)に起こった「大凶作」の時に、藩主忠器公から賜わったお米を境内に大きな鍋をすえて、「おかゆ」を炊いて一人の餓死者も出なかったそうです。

実際使った鍋です。




そしてこの絵がおかゆを炊いて市民に配った時を絵にしたものです。



左側に並んでいる様子が描かれています。



その感謝の気持ちが受け継がれて、このおかゆ祭りが現在も斎行されています。
この時のお米は「永久貸付」として、返上無用とし、

「領民の飢えは我が飢え」

とした藩主忠器公の善政には尊敬以上の畏敬を感じます。



今は、いつでもどこでもお腹いっぱい食べられるとても幸せな世の中です。
(逆に食べ過ぎに注意しましょうなどという標語もありますの・・・)


ひるがえって、3.11東日本大震災の復興が遅々として進まないのは、トップリーダー不在の為か・・・



おかゆ祭には来賓として宮司が毎年参列しています。
今年はそれに加えて、権禰宜が助勤としてお手伝いさせていただきました。





神饌(お供え物)もさすが浜中!といった感じで、海の近くなのでお魚の立派なこと!

そして祭具もすごいのです。
大麻(おおぬさと読みます。お祓いの道具です)の支えの部分が一般的には木でできているのですが、ここのは貝でできていました。





権禰宜がお祓いをしたのですが、支えの部分を持つ時にビクビクしながら持っていました。笑


そして神事が終わり、直会(会食)がすごいのです!
全て手作り、



3品(おでん・口細カレイ・酢の物)と、




お餅(あんこ・すまし)と



メインのおかゆです。





一般的にはお赤飯だと思いますが、ここはやはりおかゆなのですね。
たくさんいただきまして、お腹がめんぶくれそう(庄内弁でお腹がはちきれそうという意味です)でした。


佐藤宮司さん、ありがとうございました。



せばの。


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羽黒高校 インターンシップ

2011年10月07日 | 日記
権禰宜です。
10月4日から6日までの3日間、羽黒高校の男子1名・女子2名計3名の生徒さんが当社へインターンシップ(職場体験)へ来てくれました。


男子は羽黒の宿坊(出羽三山神社の崇敬者の方々の宿)の子でした。
女子はお家が神社とかそういったのではなくて、人生の中で神社の仕事を経験できることはなかなかないだろうと興味を持って来てくれました。


いろいろな場所がある中で、荘内神社を第一希望で選んで来ました!と言ってくれて、本当に嬉しかったです。


神社には、大きく分けて
 1 お祈り
 2 事務
 3 お掃除   があります。


これらを3日間で全て体験してもらいました。

まずはお参りの作法です。



神社の説明をしてお参りをしました。
始めに90度おじぎをします!と言ったら驚いていました。



はい!90度!




そして朝拝をしました。



大祓詞という長い唱え詞を大きな声で読みました。




そして事務として社頭に座ってもらい、お正月の用意を手伝ってもらいました。





午後からは、男子は祭式(神主の動きの作法)、女子は巫女舞を教えました。
最終日に実際にやってもらおうと思ったからです。


2日目、3日目と毎朝お掃除、朝夕拝をしました。
始めはなかなかそろわなかった大祓詞でしたが、最終日にはピタリとそろっていました。


そしていよいよ祭式・巫女舞を奉仕・奉納してもらいました。


まず男子の祭式です。
今回は修祓(お祓い)の作法を教えました。






緊張しながらも、しっかりと奉仕してくれました。





そして巫女舞です。






二人の動きが合っていて、とても綺麗でした。





神社の仕事を楽しいと言ってくれて本当に嬉しかったです。
いい社会人になって下さい!
3日間本当にご苦労さまでした。



最後に、一緒にパチリ♪






せばの。


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鶴岡散策!

2011年10月06日 | 日記
権禰宜です。
更新が遅くなってすみません。


10月3日に鶴岡街歩きツアーに参加してきました。
年に1度行われている講座で、まず鶴岡に住んでいる人が鶴岡のことを知ろうという目的で行われています。
私は高校卒業以来、6年ぶりに帰ってきたので、知らない事がたくさんあり、神社に来て下さる観光客の方にも教えられるようになりたい!と思い参加しました。

鶴岡には、ボランティアでガイドをして下さる方がいます。
その方が今回も案内して下さいました。

今回のコースは、普段ガイドで廻るコースではなく、七日町という穴場スポットを教えていただきました。


まず、神楽橋を渡り、七日町通りの裏を歩きました。
ここは、お寺がたくさんありました。
鶴ヶ岡城を守るためにお城の外側に並んでいるんだそうです。


中でも、昔の鶴岡の端にある常念寺というところに行ってきました。
ここには塔時計がありました。



これは致道博物館の初代の時計です。
中に重りがあり、上から下へ落ちながら動きます。
下についてしまうと止まってしまうので、4日に1度チェックして上まで上げているそうです。

常念寺には除夜の鐘があります。



今は大みそかに108回鳴らしますが、昔は2時間に1度鳴らしていたそうです。
時計がなかったので、鐘の音を聞いて仕事を始めたりしていたそうです。


次に、鶴岡ホテルという昔からのホテルに行ってきました。
中に入ってみると、老舗ホテルといった感じで、なんだか安心する雰囲気がありました。
今はたくさんのホテルや旅館ができていますが、昔はここしかなかったので大勢の観光客が泊ったそうです。
最近のホテルのように冷暖房が充実しているというわけではないのですが、鶴岡ホテルのこの部屋に泊まりたい!というお客さまもいらっしゃるそうです。
お部屋から見る藤が本当に見事だそうです。
知る人ぞ知る!といった感じのホテルですので、ぜひ泊まっていただきたいです!


そしてその裏の御殿小路を歩きました。
昔ここにはたくさんの御殿があり、内川が流れているのですが、船で鶴岡と酒田を行き来していたそうです。



今は車で30分くらいで酒田まで行けるのですが、船だと半日、酒田から帰ってくるのは逆流になるので2日かかったと言われています。


御殿小路を歩いて行くと、梅津菓子舗があります。
このお菓子屋さんは昔の駄菓子を売っています。



鶴岡名物のからからせんべいもここで売っています。
私はわからなかったのですが、白い棒状の「でんしんばしら」というお菓子を見てみなさん懐かしいーと言っていました。


先程行った鶴岡ホテルでは、からからせんべいときつね面というお菓子をいただきました。




そして光明寺に行きました。
ここには笠松という大きな松があります。



元々盆栽だったのがこんなに大きくなったそうです。


そして最後に七日町観音堂へ行きました。



ここは毎年12月にだるま祭があるお寺で有名です。
広い境内いっぱいにだるま屋さんが立ち並びます。
お参りをしてふと見上げるとたくさんの天井画がありました。



一枚一枚に書いた人の名前があり、全て違う人が書いたのようでした。



このように歩いてみると自分の知らなかったところがほとんどで、新しい発見がたくさんありました。
鶴岡の人はほとんど車の人が多いと思います。
しかし、観光客の方は歩く人がほとんどなので、まず地元の私たちが鶴岡を知ることが大切ですね!



余談ですが、やっぱり私は雨女のようです・・・
途中、ゲリラ豪雨に襲われ、嵐のような天気でした。笑
でもみなさん傘をさして楽しく歩きましたよ!



ずぶ濡れで神社に帰ってきましたが☆




せばの。


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孔子祭

2011年10月03日 | 日記
10月2日孔子祭がありました。
御祭神 酒井忠徳公が藩校致道館を創設して、武士に学問を修めさせ、領民の民度を高め、品格高い荘内藩にならしめました。
この藩校に孔子を祭祀り、春秋に釈典という祭りを行っていました。

明治に入り、廃校になりましたが、さまざまな変遷を経て、敷地や建物が残り、国の史跡となっております。
そして、その精神は致道館文化振興会議(細井功会長)が継承しております。
この日は「致道館の日」として、神事、式典、講演、子どもの作文発表、直会がありました。
子どもたちも一生懸命に「論語」の素読をします。(私の娘たちも眠い目をこすりながら通っていましたの)



本来は、中国のしきたりで行うべきですが、東京の湯島聖堂では神田神社の神職が神事を奉仕します。
それにならって鶴岡では荘内神社の神職が奉仕しています。

修祓の儀



神饌の奥にある掛軸は、孔子様とその高弟です。



神社では宮司が祝詞を読みますが、この日は主催者である細井様が祝文を読みます。
拝礼はお焼香です。


この日はある意味神仏習合とも言われますの。







そしてこの日の午前中、遠くからお客様がお参りに来られました。
ベトナムから庄内町に農業研修に来られた青年たちでした。
とても意欲に満ちたいい顔をしていました。
一人の男性が日本語がわかり、通訳していただきました。
参拝作法も正式に、宝物殿も案内できました。
国際交流ですの!



宮司「宗教はなんですか?」

青年「仏教・キリスト教・いろいろです。」

宮司「母国語は何ですか?」

青年「150年くらい前までは漢字でした。隣の中国の影響です。
   でも、フランスの植民地になって、愚民化政策によって文字を奪われ、今ではローマ字です。」

宮司「呉越同舟の越はベトナムのことですの。」

青年「???」

宮司「日本も同じ頃、欧米列強の植民地にされるところでしたが、血のにじむような富国強兵政策で国の力をつけ、独立を守った先輩のおかげで、普通に漢字を使っています。先輩たちに感謝ですの。」


「致道館の日」がとても意義深いぃぃ一日になりましたの。


せばの。

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10月になりました。

2011年10月01日 | 日記
権禰宜です。
10月になりました。
衣替えです。
私が春まで奉職していた東京の神社では、11月が衣替えでした。
やはり東北は寒いので、1ヶ月も違うんですね!


衣替えなので、装束が変わります。




袴の色に合わせます。

1日には月次祭という毎月のお祭をします。
敬神講講員(荘内神社を崇敬してくださっている方々)のみなさまの御多幸をお祈りします。



その後、朝のお掃除をしている時に、新たな命の誕生を見つけました。





この神苑の金魚の赤ちゃんがいたんです!





撮影技術がなくてすみません!汗


また寒い冬がやってきますが、頑張って乗り越えてほしいです!



そして、神社に入って右側にあるキンモクセイが、小さな花をつけていい香りがしてきました。







この白い花から匂いがします。


ぜひ見にいらしてください!


10月からは七五三のお参りが多くなります。
かわいいお子さんが境内いっぱいになって、神社が明るくなります。
たくさんのお参りをお待ちしています。




※1枚目の写真は月次祭が終わってから撮りました。
 みんな真面目な顔をしていますが、ここでちょっとしたオフショット♪






せばの。



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