荘内神社 巫女ブログ

荘内神社の公式ブログです。
女性神職、巫女が神社の日常を発信しています。

孔子祭

2011年10月03日 | 日記
10月2日孔子祭がありました。
御祭神 酒井忠徳公が藩校致道館を創設して、武士に学問を修めさせ、領民の民度を高め、品格高い荘内藩にならしめました。
この藩校に孔子を祭祀り、春秋に釈典という祭りを行っていました。

明治に入り、廃校になりましたが、さまざまな変遷を経て、敷地や建物が残り、国の史跡となっております。
そして、その精神は致道館文化振興会議(細井功会長)が継承しております。
この日は「致道館の日」として、神事、式典、講演、子どもの作文発表、直会がありました。
子どもたちも一生懸命に「論語」の素読をします。(私の娘たちも眠い目をこすりながら通っていましたの)



本来は、中国のしきたりで行うべきですが、東京の湯島聖堂では神田神社の神職が神事を奉仕します。
それにならって鶴岡では荘内神社の神職が奉仕しています。

修祓の儀



神饌の奥にある掛軸は、孔子様とその高弟です。



神社では宮司が祝詞を読みますが、この日は主催者である細井様が祝文を読みます。
拝礼はお焼香です。


この日はある意味神仏習合とも言われますの。







そしてこの日の午前中、遠くからお客様がお参りに来られました。
ベトナムから庄内町に農業研修に来られた青年たちでした。
とても意欲に満ちたいい顔をしていました。
一人の男性が日本語がわかり、通訳していただきました。
参拝作法も正式に、宝物殿も案内できました。
国際交流ですの!



宮司「宗教はなんですか?」

青年「仏教・キリスト教・いろいろです。」

宮司「母国語は何ですか?」

青年「150年くらい前までは漢字でした。隣の中国の影響です。
   でも、フランスの植民地になって、愚民化政策によって文字を奪われ、今ではローマ字です。」

宮司「呉越同舟の越はベトナムのことですの。」

青年「???」

宮司「日本も同じ頃、欧米列強の植民地にされるところでしたが、血のにじむような富国強兵政策で国の力をつけ、独立を守った先輩のおかげで、普通に漢字を使っています。先輩たちに感謝ですの。」


「致道館の日」がとても意義深いぃぃ一日になりましたの。


せばの。

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