荘内神社 巫女ブログ

荘内神社の公式ブログです。
女性神職、巫女が神社の日常を発信しています。

あの日を忘れない

2016年03月11日 | 日記
権禰宜です。

3月11日は東北にとって忘れてはならない日です。
東日本大震災から5年が経ちました。

テレビや新聞でもそのことが沢山取り上げられています。

その時15歳だった子が成人を迎えた。
その日に生まれた子供が5歳になった。

など、月日の流れを感じます。


5年も経ちますが、今でもあの時のことが鮮明に思い出されます。

私はまだ修行中でしたので、東京の乃木神社様に奉職させて頂いておりました。

と言っても、3月20日で退社し、鶴岡に帰る予定でした。

関東が震源地なんじゃないかと思わせるくらい東京も揺れ、私はテレビでやっていた帰宅難民になり、赤坂から交通のパニックになっていた渋谷を通り、アパートまで4時間かけて歩いて帰りました。
同じ方向に帰る方に声をかけ、みんなで歩いたのを覚えています。


鶴岡は幸い、日本海側だったので被害はほとんどありませんでした。

沢山の方が避難してきて、その子供たちと神社で遊んだり、学校の宿題をやったりしました。

その子供たちも今はそれぞれの故郷に帰り、復興を待っています。


もう5年とか、まだ5年とかいろいろ言われています。
関係ないと思う方もいるかもしれません。

色々な考え方があります。


ただこの日だけは、東北に心を寄せて頂きたいと思います。

このことで災害の備えや避難訓練の大切さなど沢山気付いたり、再確認をしました。

どんなに準備をしていても万全なことはないのです。

犠牲になった方のためにも、5年前の今日を忘れてはいけないのです。



今日は雪がちらついています。
5年前の今日は大雪だったそうです。

今年は暖冬と言われましたが、今日は特別に忘れないためにも降ってくれたんでしょうか。


しかし、境内には梅が一輪咲きました。





春はすぐそこまで来ているのですね。

被災地の方々の心が少しでも癒えますように。

復興が一日でも早く進みますように。


祈るばかりです。