ホラー小説 《占ひ師》 -1

■この長篇小説は、私のオカルト体験がベースになっています。といっても、文学的脚色がどの程度のものであるのか、容易には理解できないことかもしれません。いずれにしても、主人公の占い師が考え、体験している不可解なものの正体は、私の人生に始終つき纏ってきた何かであり、そして今後も、それは変わらずに私の経験の糧となることでしょう。

本作は三部構成になっていて、全体で三人の異能者が登場する予定です。正確には、占い師である主人公は、その三人を代表する異能者の一人であるわけですが、物語の展開を推進する役割をになっています。

――現在、まだ全体の半分ほどしか書き上げていませんが、最終部へいたるまでのスリリングな展開はすっかり整理がついており、これが完成する時期はたんに私の時間的余裕の問題にすぎません。

ページ単位の連載のかたちをとりますので、文章が途中で切れてしまいますが、気に入りのフォントで縦書きで読んでいただきたいという私の気持ちは、崩したくありません。

〈占ひ師〉_01

〈占ひ師〉_02

〈占ひ師〉_03

〈占ひ師〉_04

――以下つづく