11月20日(木)、21日(金) 私が所属しています中小企業家同友会全国協議会の主催のもとで「人を生かす経営 全国交流会」が、滋賀県大津市にあります、びわ湖ホールと琵琶湖ホテルを会場に、2日間開催されました。
今日は、1日目の基調講演をされた大田(おおた) 堯(たかし)先生(東京大学名誉教授)のお話、たいへん感動しましたので、ここで記憶に残しておきたいと思います。
「人が育つとはどういうことか~一人ひとりの社員を発達する主体と考えて」(1918年広島県生まれ、東京大学教育学部教授を経て都留文科大学学長、83年退官。日本教育学会会長、日本子どもを守る会会長など歴任。)
結論から申しますと、
1.人は一人ひとり違う。
2.かかわることが大切(心の響き合い)。
3.自らが変わる。 ということです。
その理由や根拠は、
①生物学的見地から人間は、「自己中心的」である。
②生き物は、自分の思うようにならない。
③母と胎児の血液は交わらない。(別々のもの)
④いのちは川の流れのように、一貫性と変化の二面性をもっている。
⑤教育とは、人が自ら育つのを手助け、介添えすること。
⑥同感(同じように感ずること)と同化
(他を感化して自分と同じようにする)。
⑦人は、もともと、学習能力を持っている。
⑧使役動詞は使わない。(人に・・・させる)
⑨共育ち=響き合い。
⑩大きなめあて(目的)をもって、小さな人間関係に心を配る。
⑪人間は、孤独を嫌う。
⑫社長は、演出者。教育はアート。
地域づくりにもヒントをいただきました。
以前の地域づくりは、長屋社会のように、個々人よりも長屋全体の秩序が優先していましたが、これからの地域づくりは、個々人を尊重しながら、かかわり合いの中で、自らを変えながら、うまく調和していくことにあると教えていただきました。
ほんとうに、現代は、多様化、複雑化、スピード化しています。そして世の中で、なんで?とか、えっ?ということが、ほんとうに増えてきました。
こんな世の中で、明かりをともせるのが、心の響き合いを大切にするということです。奥の深い、本質をついた、すばらしい講演でした。 たいへん、勉強になりました。ありがとうございました。感謝、感謝。
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