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カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「天空の蜂」東野圭吾

2023年07月14日 21時55分59秒 | 本 / BOOKS

1995年発行の東野圭吾の推理小説。

いつも思うけど、突拍子もない事を考えるなぁ。
作家って凄い・・・・。

ある夏の日、愛知県小牧にある錦重工業航空機事業本部から、
海上自衛隊に採用が決まった巨大ヘリコプターが盗まれる。
このヘリコプター=通称ビッグBはリモコンで操縦できる。
犯人はリモコン操作でビッグBを離陸させ、
福井県敦賀市にある原子力発電所の上空でホバリングさせる。

そして日本全土の原発を止める事を要求する。
要求を受け入れられない場合はビッグBを原発に墜落させると、
脅迫状を送り付ける。お金じゃないのか? である。

政府と警察は原発に恨みを持つ者の犯行とみて、
捜査を開始する。

ビッグBはこの日、お披露目飛行をする事になっており、
開発に携わった社員の家族が招待されていた。
ちょっと目を離した隙に子供が乗り込んでしまい、
(管理が甘いだろ)子供を乗せたまま飛び立ってしまう。

思わぬ事態に犯人はビッグBに乗り込まない事を条件に、
救助を許可する。まずは自衛隊のレスキュー部隊による、
アクロバティックな救助劇である。

これ、TV中継って凄すぎる。見事に救助するのだが、
死と背中合わせの任務を成功させるのって凄いね。
(ここまででも感動。)

ビッグBは燃料がなくなっても墜落する。
それまでに犯人を見つけ出し墜落を回避させることができるのか?
要求を飲むと日本全土の電力供給が止まるので、
できるはずがない。

限りある時間の中で犯人を突き止めて行く警察も凄い。
犯人が判ったとしてもビッグBの墜落を食い止められるのか?
開発者の執念も見どころであった。

ただ・・・犯人の動機がちょっと弱いように思えた。
これだけの大きな事件を起こすほどの事かなと・・・。

絶対に映画化は無理と思われていたようだが、
2015年に江口洋介主演で映画化された。

コメント
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