東野圭吾の1993年の作品。この人、天才だわ。
傑作はたくさんあるのだけど。
札幌に住む18歳の女子大生・氏家鞠子と
東京に住む20歳の女子大生・小林双葉。
二人の日常が交互に描かれている。
鞠子は両親に似ていなかった。
特に母親から疎外されている気持ちを持っていたが、
中学生の時に函館のミッションスクールに入れられてしまう。
そして母親は自宅に放火(事故とされたが)し死んでしまう。
鞠子は学者である父親の伝記を書くと言う理由で、
自分の誕生について調べ始める。
一方、母子家庭で育った双葉はバンドを始めるが、
母親にTVには出ない事を約束をさせられたが、
約束を破って出演した事から事件に巻き込まれ、
母親は交通事故で死んでしまう。
上京した鞠子は父親が生命工学を研究していた大学を訪ねるが、
双葉と生き写しであったことから双葉に間違われる。
双葉も看護師だった母親とは似ていなかった。
なぜ私生児として自分を生んだのか?
それを調べるために母親が通った北海道の大学へ向かう。
2012年に長澤まさみ主演でWOWOWで放送された。
最終的に二人は引き寄せられたように出会うのだが、
ここまでのストーリーを考えたら、もうひとひねり
しても良かったかなぁ・・・天才なんだから(笑)