上野の国立科学博物館で展示されている特別展であるが、
ちなみに1月12日までなのでお早めに。
イギリス・ロンドンにある大英博物館には800万点もの
所蔵物がある(大部分が植民地からの略奪と言われている)。
エジプトゾーンには、なんと!6000以上の遺体があるそうだ。
と言う事は・・・今回6体展示されているのだが、
ごくごく一部と言う事になる。
最近はCTスキャンで性別や年齢や健康状態まで判ってしまう。
内部はほぼ撮影禁止であるため、展示物の写真はWEB上から、
説明はイベントHPより拝借した。
こんな風にCT映像とCGを組み合わせ、
非常に解りやすく解説しているVTRも流れている
①アメンイリイレト:テーベ(現在のルクソール)
紀元前600年頃のカシュタ王の娘の所領を管理していた役人。
男性、推定死亡年齢:35〜49歳、推定身長:164.3 ± 2.9 cm
病名:癌、心血管疾患、歯科疾患、椎骨の病変
②ネスペルエンネブウ:テーベ(現在のルクソール)
紀元前800年頃のカルナク神殿の神官。
男性、推定死亡年齢:35〜49歳、推定身長:165.8± 2.9 cm
病名:心血管疾患、歯の強度な摩耗と歯科疾患
③ペンアメンネブネスウトタウイ:テーベ(現在のルクソール)
紀元前700年頃のバステト神などを祀った神殿に仕える神官。
男性、推定死亡年齢:35〜49歳、推定身長:167.8 ± 2.9 cm
病名:心血管疾患、歯科疾患、椎骨の病変
④タケネメト:テーベ(現在のルクソール)
紀元前700年頃の既婚の女性。
女性、推定死亡年齢:35〜49歳、推定身長:151.5 ± 2 cm
病名:心血管疾患
⑤ハワラの子供
紀元前300年頃、頭部の布に男の子の肖像画が描かれている事から、
裕福な家庭の一員だったと想像される。
男性、推定死亡年齢:3〜5歳、推定身長:81 cm
病名:特になし
⑥グレコ・ローマン時代のハワラの若い男性
紀元前100年頃。
男性、推定死亡年齢:17~18歳、推定身長:162.9 cm ± 2.9cm
病名:特になし
包帯(布)で何重にも巻かれたミイラは3重の木棺に入っている。
手前は一番外側の物でかなり大きい。細かい木片を組み合わせて
作られている事がよく見ると解る。ガラスケースに触ると、
スタッフに注意されるので気を付けられたし。
江戸時代(1673年)にオランダ船がエジプトから、
ミイラを持ち込んで来て売ったらしい。それを・・・・
薬として食べたり、服用していたそうだ。
これは(私が撮影しようとした注意された)猫のミイラである。
阿波・徳島藩の18代当主:蜂須賀正氏氏がエジプトで入手した物。
言い訳としては、ケースに撮影禁止のマークがなかったからだが、
全面禁止だと言う事である。当然か・・・。
と言うわけで、久しぶりにインド以外の博物館に行ったのだが、
展示方法も良く、説明もよく解り、感心した。