カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

サヨナライツカ

2010年03月13日 23時59分59秒 | タイ / THAILAND
サヨナライツカ ―
Sayonara,
toujours pres de moi
(世界文化社)

辻 仁成
世界文化社

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 日本に一時帰国している間に上映されていた映画。
 夫:辻仁成原作、 妻:中山美穂主演。

 話題にならないはずがない。

観たかった・・・のだが、
我が故郷の新潟県上越市では、上映されていなかった。
これだから田舎は・・・・・。

東京に住む従姉妹は封切りしてすぐに観に行ったらしく、
家にパンフレットがあったので、感想を聞いてみた。

私はミポリンの相手役がイマイチ・・・だと言った。
しかしこの映画はミポリンの為の映画である。
相手役がイマイチなほうが引き立つというものだ。

従姉妹が言うには相手役はこの人で良かったそうな・・・。
最初は単なる恋愛物かと思っていたが、
後半(25年後の再会)は引き込まれたそうだ。
良かったよ~。」  瞳をキラキラさせて、
30代半ばで独身の従姉妹はそう言った。

私が相手役のキャスティングがイマイチだと思ったのは・・
・・・単に私のタイプではないと言うだけだ。

原作を読んで解ったのだが、
相手役は誰もがうなずく「好青年」で無ければならなかった。

好青年と言うのは毒や影があったり、
私が引き込まれるような魅力があってはいけない。(笑)
どうも好青年とか言う人物には、私は全く惹かれない。
 ( この際、私の好みはどうでもいい事だが。)

                     

 この小説はバンコクでミポリンと好青年が出会い、
バンコクの熱にうなされたように情熱を重ねた4ヶ月を描いた前半部分と
25年後に再会した後の後半部分とに分かれる。

もしも二人が25年前に別れずにいたとして、
これ程までに寄り添い重なり合う心でいる事ができただろうか。
これは、空白の25年間があったからこそ、
美しい想い出として残ったのだ。

また、舞台がインドでは、この物語は成立しえない。
バンコクだったからこそ・・・である。
あの熱気・・・あの湿度の高さこそが、
この小説から感じられるのである。

                 


 人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと
 愛したことを思い出すヒトとにわかれる

 私はきっと愛したことを思い出す  




これが、映画のキーワードとなる部分である。

私は・・・・間違いなく愛したことを思い出す。
これには、絶対的な自信がある。(笑)

愛したことを思い出す・・・に決まってる。
・・・別にぃ一人じゃなくてもいいんだし。(笑)

愛されたことなんか思い出したって、
相手に忘れられてる可能性だってあるわけだしぃ。
そうだったら・・・哀しいじゃん。

愛したことを思い出すんだったら、
相手に忘れられてたってカンケーないしぃ。

タイ de スパ
 きれいになる癒し旅ガイド
(イカロス・ムック)

清水 千佳
イカロス出版

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原作を読んで映画は観ていないが、
まぁ・・・これは観なくてもいいかな。

読みながら登場人物にキャストを重ねていたし、
バンコクの街も(25年前は知らないが)想像できたし。

   
コメント (2)
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