カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

東洋太平洋ライトヘビー級王座決定戦

2006年11月21日 22時20分59秒 | スポーツ / SPORTS
東洋太平洋ライトヘビー級4位 西澤 ヨシノリ(ヨネクラ)
                    49戦27勝(15KO)17敗5分
                
           同級2位 マニカ・カトニヘレ(フィジー)
                   17戦10勝(4KO)6敗1分

今年40歳のボクサー西澤選手の戦いは続く。
キャリアも20年を超え、今夜が節目の50戦目
肉体もボロボロに近いのかもしれないが、
精神力とボクシングに賭ける情熱は止まない。

1997年に日本ミドル級王座を獲得した時、既に31歳。
その後1999年、33歳で東洋太平洋スーパーミドル級王座に就く。
そして2001年35歳の時と2004年38歳の時に、
東洋太平洋スーパーミドル級王座に返り咲く。

昨年は2試合行い、東洋太平洋ライトヘビー級タイトルマッチと
東洋太平洋スーパーミドル級王座決定戦には敗れたとは言え、
今夜、再びその東洋太平洋ライトヘビー級王座に挑む
勝てば、日本人最年長王者となる。

 凄い。偉い。

負ければ引退、勝っても試合内容によっては、
JBCからの引退勧告を受け入れなければならない状況下で、
勇敢な男の生き様を見届けるために後楽園ホールへ向った。

昨日の計量でカトニヘレ選手がなんと、
リミットを2.3Kgもオーバーする大失態。
したがってこの試合、西澤選手が勝てばチャンピオンだが、
カトニヘレ選手が勝ってもチャンピオンの資格はない。

しかし最近、わざとオーバーしているケースもあるようなので、
減量失敗と言えども油断は禁物だ。

写真左側:赤いトランクスが、ダンディー西澤選手。
写真右側:白いトランクスがカトニヘレ選手。

     「ガンバレ!西澤選手!」

赤コーナーより登場した西澤選手は、
さすがに凄い存在感があった。
リング上で四方に向かって両手を掲げ、ゆっくりと頭を下げる。
これが最後のリングとなるかもしれないと言う事を、
噛みしめているようだった。

1ラウンド:カトニヘレ選手がジャブを付いてリングをまわる。
西澤選手はパンチが見えている。
ヒラリヒラリとパンチをかわしながらチャンスをうかがう。
中盤に差し掛かったころ、西澤選手がロープへ追い詰めて、
左ボディアッパーを振るった。
カトニヘレ選手は、ばったりと倒れ、動かなかった。

レフェリーがカウントを数える。
 「1、2、3、4、5、シーックス、セーブン、
  エーーイト、ナーーイン、テーーン。!」
心なしか後半は、ゆっくりと数えていたように思えた。

わすか・・・1分39秒だった。
西澤選手は、トレードマークの口ひげに触れさせる間もなく、
カトニヘレ選手を一撃でしとめた。

      

勝利者インタビューで西澤選手は言った。

 「今日が50戦目、その中には17回の敗戦、
  5回の引き分けと言う挫折がありましたが、
  それを克服してきました。
  改めて言えるのは、継続は力なりと言う事です。」

かっこいい とっても説得力がある
ボクシングよりもインタビューの方が、はるかに長かったが、
大勢のファンが最後まで聞いていた。

  「最後に、皆様のご健勝とご多幸をお祈りして、
   万歳三唱をしたいと思います  」

・・・全員が起立して万歳三唱をした・・・。
素晴らしい光景だった。

生意気な小僧のたわごとや下手くそな歌を聞かされるのは、
真っ平ゴメンだが、こういうのは何度でも聞きたい。
(まぁ・・まだ西澤選手の半分も生きてないのだから、勘弁してやるか・・。)

引き上げるカトニヘレ選手を呼び止めて、
リング上で声をかけたシーンも印象的だった。
人間的にも優れた人こそが、
チャンピオンになるべきだと改めて思った。

来年は41歳で、初防衛戦を迎える。
「まだまだガンバレ!西澤選手!」

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コメント (8)
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