新書は素直に面白いと感じることが多い
浅羽通明は、頭がいいと思う。
と、最初に思ったのは、「ナショナリズム―名著でたどる日本思想入門」を読んだとき。
これは、手ばなしにお勧め。
姉妹書に「アナーキズム―名著でたどる日本思想入門」があるけれども、「ナショナリズム」の方が、数段面白かった。
で、同じ著者の「右翼と左翼」。
これも、ナカナカ。
個人的には「ナショナリズム」よりは落ちますが、「アナーキズム」よりは上かな。
で、本書ですが、タイトル通り「右翼と左翼」についての概説書です。
世界史と日本史の「右翼と左翼」について語りながら、現代日本における政治の現状と展望を語っています。
著者自身は、右でも左でもなく、ニュートラルを標榜していますが、…………どちらかと言うと、右側か?
まぁ………右といっても、旧来の左側への批判が、手厳しいという程度です。
まずまず偏りはなく、どちらの政治的な立場でも、腹立たしくはならいと思います。
政治的な右側でも親米。
左側は反米でありながらも、独立独歩による独立(つまりは米軍を完全に追い出す)なんてことは考えていない。
といった説明などは、両側の隠しておきたい痛点を、巧みに暴露していると思います。
とは言うものの、かつて小泉首相が、
「民主党は反米で政権が維持できると思っているのか?」
と政権交代を目指すなら、ただ反対するだけではなく、現実への対応能力を見せろ! と怒っていたのも、現実の政治の世界に生きるものとしては、当然の発言なんでしょうなぁ。
浅羽通明は、頭がいいと思う。
と、最初に思ったのは、「ナショナリズム―名著でたどる日本思想入門」を読んだとき。
これは、手ばなしにお勧め。
姉妹書に「アナーキズム―名著でたどる日本思想入門」があるけれども、「ナショナリズム」の方が、数段面白かった。
で、同じ著者の「右翼と左翼」。
これも、ナカナカ。
個人的には「ナショナリズム」よりは落ちますが、「アナーキズム」よりは上かな。
で、本書ですが、タイトル通り「右翼と左翼」についての概説書です。
世界史と日本史の「右翼と左翼」について語りながら、現代日本における政治の現状と展望を語っています。
著者自身は、右でも左でもなく、ニュートラルを標榜していますが、…………どちらかと言うと、右側か?
まぁ………右といっても、旧来の左側への批判が、手厳しいという程度です。
まずまず偏りはなく、どちらの政治的な立場でも、腹立たしくはならいと思います。
政治的な右側でも親米。
左側は反米でありながらも、独立独歩による独立(つまりは米軍を完全に追い出す)なんてことは考えていない。
といった説明などは、両側の隠しておきたい痛点を、巧みに暴露していると思います。
とは言うものの、かつて小泉首相が、
「民主党は反米で政権が維持できると思っているのか?」
と政権交代を目指すなら、ただ反対するだけではなく、現実への対応能力を見せろ! と怒っていたのも、現実の政治の世界に生きるものとしては、当然の発言なんでしょうなぁ。
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