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雑感や書評など

読売新聞中国取材団「膨張中国」

2006-10-29 18:48:51 | 書評
西村真吾さん、お元気ですか~?


あんまり期待しないで手にした読売新聞中国取材団「膨張中国」ですが、これがすこぶる面白かったです。

新聞での連載をまとめただけあって、文章の流れが小気味良く、中国の抱えている問題が外交、経済、農村、米国、報道等々、分野ごとにサクサクと読めます。


「読売新聞」というだけあって、もちろん論調は「反中国」………と言うよりは「反共産党」です。

でも、ヒステリックに否定するのではなく、一党独裁でありながら、資本主義を接木した中国の歪みが、冷静に指摘されております。

中国人が読むと「そんなことはない! 中国の未来はバラ色だ!!」と言うかもしれませんが、日本人からすると、納得できる内容となっています。

こういう本はタイムリーに読むから面白いので、読むなら今年中がよろしいと思います。


膨張中国―新ナショナリズムと歪んだ成長

中央公論新社

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