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雑感や書評など

細川貂々「ツレがうつになりまして。」

2006-10-11 22:24:06 | 書評
ツレという表現は、なんとなく苦手


まぁいろいろあって「ツレがうつになりまして。」を読みました(ぶっちゃけ、身近にうつ病がいるんだよ!)。

単純にマンガとしての価値を論じると……………、絵のレベルは、
「うるさくなく、しっかりと記号化されているね!」
という感じ(要するに、精密さとはかけ離れた、簡略化された絵)。

うつ病の旦那との日常をつづっただけなので、作者のストーリーテーラーの能力を云々するわけにもいかず。

はっきり言って、身近にうつ病患者がいる人以外は、用のないマンガだと思います。


が、そうではない人(いくらうつ病が身近な病気になりつつあるとは言え、そんなに多くはないだろう)には、かなり役に立つマンガだと思います。

なんだかんだ言って、長時間の拘束が必要となる新書や専門書に比べて、マンガですと、サクッと読めます。

で、けっこう忌憚のないエピソード(「うつ病患者がグチグチ言って腹が立つ」とか「寝てるだけの病気なんて、羨ましいねぇ~」と思うシーン)は、やはり同感できる場面なのでは?


ツレがうつになりまして。

幻冬舎

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