すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

大場つぐみ/小畑健「DEATH NOTE (1)」

2005-10-22 08:35:21 | 書評
藤原佐為は囲碁の得意なスタンドだったが、リュークは死を操るスタンドだな


なんとなくテレビをつけていると、「遊戯王」のアニメがやっている。
そこでは、「私は神になる」とか「このデュエルに勝利して、全世界を手に入れてみせる」と、かなりエキセントリックな発言が飛び交っている。

もう、いい年したオッサンだったので、
「たかがカードゲームで、こいつら、何を言っているだか…………」
と内心でつっこんでおりました。


そんな折「遊戯王」と共に、「ヒカルの碁」が流行していると聞きました。
で、風の噂では、「神の一手を極める」と叫んでいる、とか。

「また〝神〟か…………。ジャンプも好きだね。たかが碁で、神様には、なれないから………」
と思っておりましたが、偶々漫画喫茶で第一巻を読んだら…………、そのまま書店に出向いて、当時発行されていた単行本全てを買ってしまいました。


面白かったねぇ~、「ヒカルの碁」。

十年くらいしたら、ヤング系(バンチ?)で「青年編」とか始まるかもね。
ヒカルたちの前にあらわれる天才少年棋士。彼の囲碁には、佐為の影がチラつく。少年には、佐為がついているのだろうか? …………みたいな。


それは、ともかく。
原作者は変わりましたが、「ヒカルの碁」の画をつとめていた小畑健の最新作「DEATH NOTE」。

ネットでは、「おもしろ、おもしろ」と評判でしたが、なんとなーく読んでおりませんでした。

で、アマゾンで本を買った際に、送料無料の1500円まで隙間があったので、今回は「DEATH NOTE (1)」を選んでみました。


で、感想ですが、…………なるほど、騒がれるだけあるね。
おもしろ。


今さらストーリーを書くのも何ですが、藤原佐為という囲碁の得意な幽霊にとり憑かれた主人公が、棋界において徐々に力を発揮していく…………と言うのは、「ヒカルの碁」でして、「DEATH NOTE」というのは、リュークという死を自由に操る死神が持つデスノートを拾った主人公が、徐々に世界に対して自らの力を誇示していく…………。

で、その主人公・夜神月が、デスノートで世界を変えていくと宣言する箇所。
どんな馬鹿でも「悪人が誰かに消されている」って事に気付く

世の中に知らしめるんだ 僕の存在を
正義の裁きをくだす者がいるって事を!!

誰も悪い事ができなくなる
確実に世界は良い方向に進んでいく

そして罪を受けて当然な悪人が心臓麻痺で死んでいく裏で
道徳のない人間
人に迷惑をかける人間を病死や事故死で少しずつ消していく

それすらもいつか愚民は気づくだろう
「こんな事をしれいれば消される」と…
そして僕が認めた 真面目で心の優しい人間だけの世界をつくる
大場つぐみ/小畑健「DEATH NOTE (1)」47~48頁 集英社
それを聞いた死神・リュークは「そんな事したら 性格悪いのおまえだけになるぞ」とつっこみを入れます。が、夜神月は、まったく平然と、言い返します。
何を言っているんだ? リューク

僕は日本一と言ってもいいくらいの真面目な優等生だよ

そして僕は 新世界の神となる
大場つぐみ/小畑健「DEATH NOTE (1)」48~49頁 集英社
やっぱりジャンプだ。神だ! 神になる!!


DEATH NOTE (1)

集英社

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