すんけい ぶろぐ

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宮藤官九郎「真夜中の弥次さん喜多さん」

2005-10-14 08:58:01 | 映画評
まぁ映像化したという英断は、評価しないとね…………


映画版「真夜中の弥次さん喜多さん」を見ました。


うーん……………。言っていいんじゃないか? これは、つまらない(「と思います」はつけません)。

「面白い」or「面白くない」なんて、個々人の問題だから、あんまり断言する必要はないと個人的には思うのだが……………、それでも、これは、面白くないな。

原作に負けている、云々の問題ではなく、根本的に無理をしているような。


監督は、今、もっとも勢いのある脚本家クドカンこと宮藤官九郎です。
初監督作品、だそうです。

初監督で「弥次喜多」を題材に選ぶなんて。なんて、大胆な。
あれだけの原作を、頑張って真面目な努力で不真面目な映画をつくることで乗り越えようとしたんだが、……………乗り越えられなかったようです。

オーソドックスな題材を選んで、オーソドックスな映画になって、オーソドックスな評価を得ることを嫌ったのでしょうけど。
しかし「漫画表現の限界に達した」とまで言われることもあるものを原作にするのは、やはり無理があったようです。


で、途中で映画に飽きちゃって、Window98のパソコンを意味もなく解体していました。
昔のパソコンは、個人での増設やら改造を考慮に入れていないのか、かなり複雑にできているよね。

どうにかハードディスクまでたどり着いたあたりで、映画に視線を戻すと、研ナオコがいる。
「あれ、いつから「だいじょうぶマイ・フレンド」になったんだ? いや、最初から「だいじょうぶマイ・フレンド」だったんだ。どうりで、しょーもなく、ぶっとんでいるわけだ」
と思ってましたが、ちゃんと見たら、やはり「真夜中の弥次さん喜多さん」でした。


せめて、喜多さん役の中村七之助が、タクシーカゴに乗ったけれども、料金を払わないで運転手担ぎ手と喧嘩になり、最後には警官岡っ引きを殴って、てんやわんや…………みないなシーンがあれば、大爆笑だったのだが。


「これぞクドカンワールドの真髄!!」であるとするならば、「他は見なくて、いいな」と思わせる、そんな映画でした。

アメリカで公開されるって話だけど、「おぁ~、サムライコメディー!」って、勘違いしてくれると、いいね。


以下、漫画の感想。
しりあがり寿「弥次喜多 in DEEP 廉価版 (1)」*%○■㌧Ω
しりあがり寿「弥次喜多 in DEEP 廉価版 (2)」あぁ分からん
しりあがり寿「弥次喜多 in DEEP 廉価版 (3)」本が分厚いよ
しりあがり寿「弥次喜多 in DEEP 廉価版 (4)」さかな、さかな、さかなー さかなーをー食べーるとー


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