すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

士郎正宗「攻殻機動隊」

2005-10-17 08:46:13 | 書評
まぁ「攻殻機動隊」の〝ネット〟は、〝インターネット〟とは微妙に違うようだが


中学高校と言いますと、一番多感な時期で、一番吸収率もよろしい時期。
にもかかわらず、自由になる金のない時期でもあります。

本屋に行くと、平積みを前にして「これも欲しいなぁ~、あれも欲しいなぁ~」といつも指をくわえて見ていたものです。

その平積みの中に必ずといっていいほどあった本が、二冊あります。

「AKIRA」と「攻殻機動隊」です。

「AKIRA」は、ほどなくして映画化になり、全世界に名を轟かせることになりました。
映画があの通りヒットしたんで、その後、漫画を読みました(と言っても、漫画を読んだのは、高校を出てからだったけど)。

で、「こりゃ、スゲーな」と。


が、「攻殻機動隊」の方は、なんとなく見ないで過ごしてきました。
映画もヒットしたのにね。

最近見た「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man」も面白く、まだ最近漫画も読んでいなかったので、士郎正宗「攻殻機動隊」を手にしてみました。

で、「こりゃ、スゲーな」と。


押井守「GHOST IN THE SHELL」を二回目に見た時、
「あぁ、こんなに早くから、ネットを意識し、考えていたんだなぁ」
と感心しましたが、なんのことはない、原作にあるんだね。

企業のネットが星を被い、電子や光が駆け巡っても
国家や民族が消えてなくなる程
情報化されていない近未来
士郎正宗「攻殻機動隊」1頁 講談社

「GHOST IN THE SHELL」にしても「イノセンス」にしても、大まかなエピソード自体は、漫画を丁寧に使っているんだなぁ(いまさら)。


しかし、数年先を行っていた漫画の内容もすごいが、その際立った内容を、ああいう風に違和感なく一本にまとめた映画も、なるほど大したもんだ…………。

また映画が見たくなっちまったなぁ。


ちなみに「攻殻機動隊」関連の感想。
神山健治「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man」おれがバカなのか?
押井守「イノセンス」竹中直人は、いろんな人に愛されているよなぁ


攻殻機動隊 (1) KCデラックス

講談社

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