花冠同人・多田有花の俳句ブログ

日々の俳句の備忘録

鋭角に 水煙270号(2005年12月)

2008年10月28日 | Weblog
空風の中を青年大股に
白鷺の群れ発つ川の十二月
霜柱踏んで朝へ歩みだす
音すべて消して粉雪降り続く
ものの音みな鋭角に霜の朝
枯れ踏めば乾き切ったる音ばかり
黒々と流るる川に雪の降る