ダウン・ツ・ヘブン/森博嗣/中公文庫
順調に進んでるよ。分からないけど。ああ、分からないったら。
今回、読み終わって気が付いた(遅いよ)んだけど、もしかしたらこれ、まだシリーズ全部が文庫になってないの?なんかね、ノベルスが5巻あるんだけど。文庫は4冊なんだけど。
なにー、ここにきて「待った」がかかるのかー?
うっわー、なによそれ。とっとと文庫にしといてよ。こんな消化不良な…うへぇ。
で、今回の話。
えーと、「スカイ・クロラ」の主人公であるカンナミが出てきました。おお、ここで、てな感じ。
あとはそうだな、やはりティーチャかな。
前作でキルドレ(=クサナギ)にとって異性とは?性とは?…の対象だった男。彼はそういえばキルドレかなあ。それは書いてなかったような気がするなあ。ただ、キルドレは通常の人間(ていうか大人)とは感覚が違うから、そういう対象にはなりえないような気もするんだけどなあ。
ま、とにかく別格の中の別格である彼と、1対1の空中戦、しかもデモンストレーションをするクサナギ。しかも、本気で戦闘する気で空に上がったクサナギが、撃った弾はすべて空砲だという仕掛け。あー、書いててイライラする。
クサナギの、ティーチャに対する気持ちが、ぐっとくる。
まさかそれを恋だとは言うまいよ。
本気で命を賭けて戦闘する、ということは、自分が相手に殺されることはもちろん、自分が相手を殺すということだ。そのいことと恋とは、対極にあると思う。
だが、愛ならどうだ?
そのクサナギのティーチャに対するまっすぐな本気を、よってたかって空砲を撃たせるなんて野暮をさせたのは、まちがいなく「組織」という大人だ。
組織としての利を考えれば、クサナギを守るのはごく当たり前のことで、それはおそらく大人なおいらにも分かる。分かるが、納得はできない。ただ、諦めるだけだ。大人はそうなんだ、と。
とっとと次を読むぞ。そんで、もう一度、「スカイ・クロラ」を読み返すぞ。
(…と思ったのに、もう1冊が文庫になってないって、どゆこと??)