オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

「フラッタ・リンツ・ライフ」

2008年03月07日 21時34分26秒 | ほぼ、文庫本 2008

フラッタ・リンツ・ライフ/森博嗣/中公文庫

…やはり、このシリーズの5冊目が、文庫にまだなってない。
…てことで、肝心の謎解きが、できない。
(もっと早く気が付こうよ、オレサマ!)

てこともあってか、この本読み終わる前に、気持ちが萎えた、というのが半分ほんとのところ。残り半分は、…正直、ちょっと、飽きた(爆)。いや立て続けに読みすぎたなあ。でも決してイヤじゃないんだよな、寧ろ、きっと好きな方なんだろうな、こういう話。

この本の語り手は、1冊目でクサナギが殺したとされる(そのシーンは出てこない)クリタ。このクリタってのが、なんていうか、こう、
…シャンとせぇ、ドアホぅ!
と後ろからケツバットかましたくなるような(まあ怖い!)ヤツでな、もうほんとに。ああ、ヤツもキルドレってやつでね、ええ。
キルドレにもいろいろあるんだろうな、とか思ったっす。もうそうでも思わないと、どうよ、このクサナギの真摯なところとエライ違いやがな!みたいな部分が目に付いて目に付いてもう!
いや、でも、こういう人がおいらの周りにいても、多分おいらは嫌いじゃない。何故なら、恐らく彼のような人にとっては、おいらは女性ではなく(ド爆)ということはもろもろの面倒くさい話やら鬱陶しい話やらっていうのはおいらの前を素通りするわけで、っていうかこれって、自虐ネタか?

ってちゃうねん!そんなこと書きたいんとちゃうねん!!

クサナギがキルドレである、てことが前提での話です。
いや、「でした」。
時系列順の話ではないわけが、ようやくうっすら分かったような気がする。そうか、これがあるから時系列じゃないんだ、と。
そもそもキルドレってなんで出来たんだとか、どうやって出来たんだとか、ま、そういう話もこの本でうっすら出てきます。うっすら、じゃないかもしれないけど、おいらにとっちゃそれは二の次三の次の話で。どうやって出来たか、よりも、今存在している彼らが、これからどうなっていくのか、どうしていくのか、の方がおいらには大事なもんでな。
そんな、「こう」なっちゃってるもんを、後になってから、どうやってそうなったんだ、とか言ってる場合じゃないじゃん!どうやってもこうやっても、現実、「そう」なってるんだもの、「そう」やって生きていくしかないんじゃん!「そう」やって生きていっても、いいのかなほんとに?って彼らが思い始めているのなら、誰かが、ええねん、大手を振って生きるがいいよ、とか言ってやらんとあかんがな。

っていうのも、なんか違う気がするんだけど、まあいいや。
そのあたりが、もう、まとまらんわ、切れてる(気がする)わ、分からんわ、でさ。
ただ、クサナギがキルドレ「だった」となっちゃうあたりの展開は、ああそうか、そうくるのか、と腑に落ちた。ちゅうか、単に展開がよめた、てだけか。

そうだな、このシリーズを通して、初めはトキノというパイロットが、どうやらガタイがでかくて、分かりやすい体育会系っぽいから好きなキャラクターかな、とか思ってたんですが(どういう基準だか)、もっと気になるキャラがいます。最初っから視界には入ってました。
凄腕整備士のササクラです。メカニックです。技術屋です。こういうのにも、断然、ヨワイのおいら。

いずれにしても、5冊目を早く文庫にしてくださいよ、中公文庫サマ!!