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オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

西遊記

2007年08月24日 11時49分43秒 | 水曜日は映画の日
「西遊記」
 出演:香取慎吾、深津絵里、内村光良、伊藤淳史、水川あさみ、大倉孝二 ほか

見ちゃった。
上映時間の都合で、トランスフォーマーとこれとオーシャンズ13のうちから1本見るのに
おいらが選んだのが、これですが何か。(開き直りかよ)

多部未華子ちゃん(だっけ)、かぁわいーい。
いやでもおいらは水川あさみのが好きだぞ?
お師匠さまは相変わらずかわいいしな!ほんとに深っちゃんたら。
キムタクが「なんでそんなにかわいいんですか?」って質問してたのわかるよ。
(スマスマの特別編かなんか、同級生?みたいな、
要は同じ年齢の人に一問一答していくような番組があったの。そん時の話。)
うっちゃんは相変わらずアクティブだし。おいくつですか、ほんとに。
慎吾ちゃんが言ってた、「武士の一分」からのアドリブ(という名のパクリ)もわかったぞ。
伊藤チビノリダー(おいらは電車男より、こっちなんだな)もすっかり俳優さんだし。
谷原さんはこういう役どころが似合うなあ。なんちゅうか、保守的な律儀な人、ていうかさ。
まあ、岸谷五朗(微妙に字が違ってもスルーしてね)が頑張る頑張る!!
格闘シーン頑張る頑張る!アクティブじゃん!!素晴らしいよ!
アスリートじゃないのに、その御年でこれだけ動けりゃ、ねえ!
(あれ?そんなに年でもないのか?いやいや間違いなくおいらよりは年上だろう)
それにひきかえ、やはり「金角」の鹿賀丈史(これも微妙に字が違っても以下略)、
格闘シーンは年齢的に無理があるよね、動けない動けない(苦笑)。
扇をあおぐだけじゃん!みたいな(笑)。

ていう映画でした(ちゅどーん)。
うーぬー、やはりこれはテレビ放映まで待った方がよかったのかも。
おいらドラマも見てないんだよ実は。キムタクが出た時は見たけど。
んでも、予告編がよかったから、いっか!(どうなのそれは!)
織田裕二の「椿三十郎」見たいぞ。
森山未来くんが小学生のホッケーチームの監督をする映画(タイトル
忘れた)(確か陣内孝則がメガホンとるんじゃなかったか?)も見たい。
もちろん来月は「HERO」だよ!Mさんと行くよ!
「続・三丁目の夕日」も見るよ絶対!
あとなんだ?予告でもうちょっと、うぁーこれ見たいー、と思ったのが
あったはずなんだけど…忘れてるよ。

でも、TOHOシネマじゃなくて、
MOVIXに「遠くの空に消えた」を見に行くべきだったかなあ。
と、今さらちょっと思ったり。

憑神

2007年07月11日 22時49分40秒 | 水曜日は映画の日
「憑神」
 出演:妻夫木聡、西田敏行、赤井英和、森迫永依、香川照之、佐藤隆太、江口洋介 他


おンもしろかったー!
うまいこと娯楽な時代劇にしてあるなー、て感じ。
オチが「影武者」、というのがまあ、妥当なオトシどころかな。(て、えらそうだな、おい)
ネタばれになるので、詳しくは言いません。
そう、映画の中で、とっても馴染みのある伏見の酒蔵がでてきて、
え、あの川原を歩いたん?妻夫木くんが?あの、あんなところを?
とか思いましたよ。狭いんだよ、ごくごく普通の草っぱら。
んもー、撮影するなら言ってよー!みたいなさ。
見に行くからさー、て。…いや、ありえへんから!
最後の最後のシーンで原作者の浅田次郎氏登場って、そりゃあんたヒッチコックじゃん。
一緒に見に行ったMさんには不評の、彰義隊への官軍一斉射撃のシーン、
もうこれでもかこれでもか、これでもかったらこれでもか、みたいな
そのしつこさ加減が切なかったです。
江口洋介は、思ったよりもちょっとしか出なかった。
ていうかそうか、江口は勝海舟なんだよな。
どうも彼は大河の名残で竜馬さんに見えるなあ。

DIE HARD 4.0

2007年07月05日 00時47分50秒 | 水曜日は映画の日
「DIE HARD 4.0」
 出演:ブルース・ウィリス 他


ていうか出演者の名前、主演しか知りません、て!!(爆)

いやー、これ4作目なんですね、もう。
ダイハードは1作目はテレビで見ました。学生の頃ですよ、ええ。
2作目は映画館で見ました。それはもう、意欲的に見に行きました。
その頃にはB.ウィリスのファンでした。NHKでやってた「ブルームーン探偵社」だったか探偵事務所だったか、あれを見てて、D.Hとのギャップが面白かったしな。
3作目も映画館で見たなあ。見たけど、あんまりストーリーは覚えてないなあ。ただ、地下鉄がぶっとんだようなシーンがあった、…ような。

で、見たんですよ。

なんだかもう、やっぱりDIE HARD(=死にぞこない)なんだなあ、どこまでも!!
ほんとにね、B.ウィリスはこうでなくちゃな!
たとえハゲてても、マクレーンはこうでなくちゃ!
いや、おいらはハゲは全然平気。寧ろ潔くて好き(褒めてるよ!)。
ストーリーとしては、なんだっけ、サイバーテロがどうのこうの、ていう、ハッカーがわんさかいて、えーとコンピュータが主体の時代だからこそ、の犯罪で、えーとえーと、…わはははは、まあそんな話(どんなんや!)。
んー、こういうことが、多分今の日本でも起こりうることなんだろうなあ、と思ってもみたけど、映画になるくらいの(サイバーテロの)想定は、きっとしてあるんだろうしなあ、大丈夫なんじゃないスか?みたいな。ちゅーか、まあそういうことはおいといて。

B.ウィリスはほんとに、どこまでもB.ウィリスだよねえ。
彼の娘(設定の上で、だよ?)はなんとなく、角度によっては鈴木杏ちゃんに、似てたなあ。
マクレーン刑事に連行されつつも、次第に協力者になっていくハッカーのマシューは、少し前に「あいのり」に参加してたアレックに似てたなあ。
マクレーンの反対側についてる(つまりサイバーテロ組織の)マイという女性は、綺麗だったなあ。

この映画の何がいいって、豪快なぶっ壊しっぷりだ。
最後のほうで、F-35戦闘機がテロ組織の大型トレーラー1台を攻撃するシーンがあるんだけど、車1台相手にここまでやるかい!てな壊しっぷり。高速だかバイパスだかの高架道路を、トレーラーを追い詰めるためにがががが!と壊していくんだよ?
まあ、そのシーンを見て、ちょっと阪神大震災の時の、阪神高速がボキッと折れたところとか、バタンと横倒しになったところを思い出して、ちょっと映画の高揚感が冷えたおいらではあったんだけれども。(だからって非難する気はまったくないよ)

しかも、何がいいって、この映画は、ダイハード(死にぞこない)てくらいですから、何がどうなっても、そうだな、地球が滅亡しても、マクレーン刑事は絶対に死なない、ところ。だからこそ、4車線道路逆走、とかいう、普通だったら(なんぼ映画でも)死人の山だよ、みたいなシーンも見ていられる。
どんなに強大な敵でも、どんなに味方が少なくても、映画のエンドタイトル前に笑っているのはマクレーン刑事だ、と分かっているからある意味安心してドキドキしていられる。

こういう、じめじめぐだぐだした日にはもってこい、な映画ですぜ。

アンフェア

2007年05月09日 23時44分17秒 | 水曜日は映画の日
「アンフェア」
 出演:篠原涼子、江口洋介、四方堂亘、濱田マリ、寺島進、椎名桔平 他

…で、これは続くのか?

蓮見や江口(役名忘れちったんだもーん)は死んでしまったけれど、
山路も薫ちゃんもいるし、勿論阿部サダヲ(彼も役名忘れちったんだもーん)も存命だ。
さらには「文書」は雪平夏見の手にあるしな。
江口を撃ったトレンチコートの狙撃手は誰?
そう言えば今回、阿部サダヲの出番が少なかったよなあ。
…続いてもおかしくないよな。SPドラマとかにもならないかな。
その前の週くらいにこの映画をテレビで放映してさ。
(て、そういうスケジュールを素人が云々言うのもどうなんだ)(いやでもフジテレビだし)
公安の、小原雅人(彼も役名ではありません。俳優名です)もちょっと気になるなあ。

誰が裏切ってる、ていうかそれは裏取引か?
知らない人が馬鹿なのか?
ただニオわせておくだけで、決定的なその場面がなかったのが薫ちゃんと山路。
蓮見の流した80憶を寄付したのは、え?蓮見本人?なわけないか?
終盤、黒幕が二転三転していくけれど、そこはちっとも意外ではなくて、ハマるべきところにハマってむしろすっきり。
ここまでたどり着かなければ、そっちの方がえーーーー!と思うだろうな。そのくらい、納得できる。ていうか、…ありがち?
ただ、屋上のヘリポートにはどういう意味が?
なんでそこにたどり着く?
そこに行かなければ撃たれなかったのに江口。さらに、それを見越した雪平はまあ雪平だからだとして、
もう一人、トレンチコートの狙撃手(または彼をそこに配置した人物)との繋がりは?
考えるところの多い映画だったけど、中で唯一の救い(のような気がした)は、
成宮くん(だから役名じゃないよ?)は、予告で見るより全然正義漢で可哀想な役どころでした。
ちょっと好感度が上がったかも。いやおいらの中でね。

むし師

2007年04月05日 10時00分02秒 | 水曜日は映画の日
出演:オダギリジョー、大友南朋、蒼井優、江角マキコ、りりィ、李麗仙

おいらは見てないけど、スマステの「月イチゴロー」で稲垣くんが
「原作を読んで」から見るように言ったとか。
おいらはこれ、2年前くらい、いやもっと前?に@ックオフで3冊まとめ買い。
だって、タイトルがあなた、虫が3つの「むし」に「師」。まがまがしいやら惹かれるやら。
さらにはそれにまったくそぐわない、絵柄のほんわか感。しかも主人公がサンジ(@ワンピース)に見えるし。
ってこれはおいらだけですか。そうですか。
まあそんなわけで、おいらは原作読んでから見ました。

結論。
読んでなくても支障なし。
「むし」に対する摩訶不思議感(なんじゃそりゃ)は、むしろ映画で楽しんでください。
原作と映画は別物ですから、ゴローちゃんが言うことにはおいら、異を唱えますよ、ええ。
映像てことに関して言えば、すンごい出来だと思います。いえ、なんにも知らない素人ですが。
鉄砲水、ギンコ、眇の魚、淡幽の文字。美しかった。
虹蛇は、今一つ神々しさが薄い気が…済みません、おいら、巨大な蚊柱(なんてことを!)に見えて仕方ありませんでした。

でね。
話としてはね。
納得いかん。いかんよ!
何がって、ぬいだよ!
あの脚色は、どうなんだ。
ぬいってあんな、女々しいか?
未練がましいか?
俗っぽいか?
すべてこれ、おいらの考えすぎにしてもさ、
そう見えたってことに、ああもう口惜しいったらないね!
違います。
ギンコがなんでギンコなのか、ぬいとはなんぞや。
そこだけは是非原作を読んでいただきたいのココロ。
ああ、あとね、ギンコが淡幽の屋敷を出て
虹郎と旅をする過程で復活していく様子にも納得いきません。
…いいのか、そんな安直で?その過程こそがキモなんじゃないのか?ようわからんよ、大友監督。

そういえば隣のカップル、彼氏は熟睡してましたよ。
大方、彼女が「オダギリジョーの映画、見たい~」かなんか言って、
バイト終わりだか仕事終わりだかに来た、と見た。
は、は、は。お疲れ様。


ワンピース

2007年03月21日 22時08分25秒 | 水曜日は映画の日
ワンピース エピソード・オブ・アラバスタ

声の出演:田中真弓、山口勝平、平田広明、大谷育江、ほか
(…そらですらすらっと出てくるのがこのあたり。
えーん、ゾロとナミの声がココまで出てるのにー!きー!)
(ナミはフィヨ@紅の豚、ゾロは百目木@xxxHolic。
いいよもう、諦めたよ。分かる人は分かるんだよ…とほほ)

そうだろうと思って見てみましたが、やっぱりそうか。
てな感じ。テレビ版の濃縮版?ていうか、ダイジェスト?
本編を知ってるから、序盤の展開の早さに
ついていけたんではなかろうか、と思われ。
そこここに説明不足感がありありです。
でもきっと、これを見る人たちは、アニメを見ていたり
原作を読んでると思うから、多分問題ない。
おいらは、あの「おかま道」が懐かしかったです。ごめん、名前が出ないや。
あいつが言った友情をめぐるセリフは、テレビでは結構泣けたシーン
だったような記憶があったんだけど、映画ではさらーっと過ぎました。
と、書いてて気が付いた。
序盤だけかと思ったら、中盤も、終盤も、展開早かった…。
でも、ま、最近のテレビのワンピース、
展開が大きくて、話が重くて、さらに何回分か溜め込んでるので
見るのに気合がいることもあって(そこが問題だ!)
正直、ついていってないんですが、
それを思えば、この映画、ワンピース感(なんだそりゃ)を味わうには
最適です。
ただ、これで1000円(女性1000円だしな!)は高いよ!

さらに。
おいらの行ったのは東宝系のシネコンですが、
なに!なにごと!?この人出!!!!!
みんな、天気がいいんだから、どっか外に出かけなさいよ、外!!
今日なんか結構あたたかくなったでしょ!?ね??
すっこーーーーーん、と晴れまくったでしょ?でしょ?でしょ?
吃驚した。
ひっさしぶりに、もう、かなり久しぶりに、チケット買うのに長蛇の列、
というのを経験した。
おそるべし、祝日。
おそるべし、女性1000円DAY。
おそるべし、ナイトミュージアム。
おそるべし、ドラえもん。
おそるべし、アンフェア。

ああ、そうだ。オマケがあった。
本編が始まる前にミニミニアニメがあって、
それがアラレちゃんだったのねー。
なっつかしかったーーーーー!
…ただ、一緒に見に行ってた「こじこじ」には
単純にぴゅーどかーんどごーんどひゅー、なアニメで
オチも何も分からなかったと思う。
その、いかにも漫画的な、たとえばアラレちゃんが体当たりで
ふっとばすシーンとかね、そういうので笑ってたけど。

どろろ

2007年02月22日 11時03分48秒 | 水曜日は映画の日
「どろろ」
 出演:妻夫木聡、柴咲コウ、瑛太、原田美枝子、土屋アンナ 他

とほほ。見てから随分時間が経ってしまったので、出演者が出てこないよ。
もっともっと、個性的な俳優陣がごろごろ出てましたのにさ!
やっぱこういうのは、見てすぐ書かないと駄目やね、ほんとに。
感想みたいなのは、手帳(ほぼ日手帳2007)にメモったりしてるから…、とか思って高を括ってたらあきませんわね。
でも時間は元には戻りませんから、そのメモを頼りに書きますよ。ええ。畜生、不本意な。

「残り二十四体」て、最後にばばん!とスクリーンに出たから、続編があるのかなー、と思ってみたり。あったら見たいなあ。
たとえば、百鬼丸は自分の体を全部取り戻したいし、どろろは百鬼丸と一緒にいたい(だろう)。
こうなったら言い訳めいているけれども、やはり刀も欲しいだろうしな(ということにしておこう)。
魔物が人間の味を忘れるわけはないだろうし、てことは、第2、第3の百鬼丸がいるかもしれない、とも思われ。
さらに、大願成就した暁に、百鬼丸はタホウ丸(わーん、漢字忘れたし!)の許に戻るのか?
その時、タホウ丸は無事か?魔物の手に堕ちてないか?

…てわけで、続編があるなら早く見たいぞ。
どろろ(=柴咲コウちゃん)が成長しきらん内に!!(いや今でも結構、成長してるけどもさ)
あとね、何が気色悪かったってあーた、土屋アンナの子どもの魔物(=イモムシ!!!)やがな!!!!
おいらイモムシ系は駄目なんだってばよう!!
うえー、思い出してもトリハダ立ちますよ。リアルに気色悪い。こわいとかなんとかよりも。


大奥

2007年01月25日 23時32分44秒 | 水曜日は映画の日
ポイントが溜まって1本タダで見られる、てんで見ました。
…水曜じゃないのに見たのは、だからさ。
しかも諸事情により、午前中しか時間がなくてさ。
じゃなかったら「それでもボクはやってない」見るよ!!
うわーん、なんで昼からしかやんないのー!

えー。

年末に大奥の2時間スペシャルを見ました。
だもんで、えー、たとえば浅野ゆう子や木村多江や松下由樹が
もっと出てくると思ってました。
…まあ、インパクトはあったけどな!
てか、この人たち、こわ!と思ったけどな、充分!!

えー。

おいらはこの映画の題材にもなってる「絵島生島事件」を知りません。
ただ、ドラマの大奥で、木村多江が絵島をやってた時に、ちら、と見た。
そうなの、それも一生懸命見たわけじゃないの。
なので、真相を知りません。
でも、その時と今回と、ちょっと描かれ方が違うなと。
どっちかっていうと前回のドラマのほうは、
今回の高島礼子と北村一輝の関係に近いかな。違うかな。

ともかく、キャスティングの豪華さは、見ててお正月気分に浸れます。
目の正月です(笑)。特に女優陣は百花繚乱です。
でも、年末のスペシャルでなんかあるよね、と匂わされてた
谷原章介がほんのチョイ役でびっくり。え、そこだけ?みたいな。
それは松下由樹や木村多江もそうだなあ。
いやいやそれでも、松下由樹の、京女(だよね?お公家さんの娘なんだっけか?)らしさにはびっくり。
この、なんちゅーか、物腰柔らかいし言葉もすごい丸いんやけど、
ものっそ、こわいとこなんか。ほんとに。
あと、隠し球キャラ(!)に竹中直人。
なんて贅沢な!!

…でもこれをなんで映画にしたかなあ。
ドラマではいかんのか?
と思いました。
…ああ、そうか、豪華すぎてテレビ放映じゃ
もとが取れないのか?(いや、知らないけど)

武士の一分

2006年12月06日 22時49分41秒 | 水曜日は映画の日
「武士の一分」
 出演:木村拓哉、檀れい、笹野高史、小林稔侍、桃井かおり 他


木村拓哉の映画だな、と思った。
観客層は、比較的年齢が高く(見に行った時期もあるかもなー。間違いなく学生さんはテスト期間だしな)、水曜日(女性1000円の日)にもかかわらず男性比率が高い。夫婦のほか、父と娘、という取り合わせも結構あったなあ。いやもちろん、主力(笑)は女性ですよ?

分かりやすい時代劇です。いい意味で、藤沢周平っぽさが消えていると思う。いやー、キムタク恐るべし!
藤沢原作ものって、どっか、こう、辛気臭いっていうか暗いっていうか、ちょっと臭う(え)んだよなあ。いや、悪くはないんですよ。寺尾聡であり、内野聖陽であり、真田広之であるところの藤沢原作ものは、独特の空気感あります。たそがれ清兵衛しかり、秘剣馬の骨(だっけな)しかり、蝉しぐれしかり…あとなんだ?そういうもののいわば「藤沢臭」をほとんど感じませんでした。
でも、たとえば三谷幸喜の時代劇「龍馬と妻とその夫と愛人」でしたっけか?とか、「どら平太」とか、民放でやってる時代劇(詳細は割愛)よりは、全然、がっつり正統派時代劇。

盲目の木村拓哉の視線がすごい。これ演技ですかほんとに。笹野さんだったかな、が言ってらした撮影中のエピソードの、車の運転をしていて(目を開けていて盲目の演技をする癖がでて)ぶつかりかけた、というのも頷ける。ほんとに、なんだろうな、焦点のさだまらない、遠くを見ているようで、覗き込むと眼球の裏側が透けて見えそうな視線、なんだよな。すごいな。

すごいといえば、殺陣もすごい。恰好良い、ほんとに、恰好良い。これについては、坂東三津五郎さんや緒方拳さんも褒めてらしたので、あえて書く必要もないけど、いやなんちゅーかね、庭で木刀を振るシーンがあるんだけどね、これがもう、びたーっとはまってるんですよ!池波正太郎の書く秋山大治郎や伊庭八郎の「棒振り」はかくや、と思いました。

小さい笑いどころは幾つもあるんだけど、笹野さんがらみの厠へ行く途中で頭ぶつけちゃった事件(笑)のセリフ「…お前の殺意を感じたぞ」はツボでした。参ったよ、それアドリブじゃないんすか!?
あとやはりはずせないのは、桃井姐さん。もう、着物ばっちり着てすっかり時代劇の人なのに、どこまでも「桃井かおり」なもんでほんとにもう、素敵っ!

先週末、この映画の公開に合わせて、各局で木村拓哉や「武士の一分」の特別編成(ていうか、つまりは宣伝だよね)をやりまくってて、それをまた、律儀にほとんど見ていたおいらは「おなかいっぱい」状態だったんですけども、その状態で見に行ったのも良かったのかもしれない。スマステの、今までのキムタクの共演者やディレクターや演出家や監督のインタビューが良かったな。その中で松たか子が「何をやっても外さない人だなあと思いました」って言ってたんですが、映画を見てよく分かりました。ほんと、外さない人ですよ、木村拓哉って。

涙そうそう

2006年11月08日 23時00分19秒 | 水曜日は映画の日
「涙そうそう」
 出演:妻夫木聡、長澤まさみ、小泉今日子、森下愛子、塚本高史 他


これは、あれよね、長澤まさみちゃんのための映画ってもいいな、うん。
「にぃーにぃーーーーーーーーっっ!」
の声がよく通って耳に(ほぼ心地よく)残るし、笑顔もかわいいしな。
出だしのところでえ?じゃあ設定ではこれ、15歳なの!?(爆)と思う以外はそんなに気にならなかったしな。
ああ、あと、沖縄キャンペーンのような映画でもあるかな(笑/なんだそれ)。なんかね、見終わって、あー、沖縄とか、南の島に行きたいなー、とガラにもなく思ったりする。思うだけな!

見てて、苦しかったっていうかね、困ったのはね、…沖縄じゃん?(当たり前だ!)沖縄ってさ、亜熱帯地方になるんだよね、地球規模ではさ?
…服装で季節が区別できないんだよ!!!
だから、時間の経過とか、なんだろ、時間軸みたいなのがちっとも生きてなくて、いやいや、ていうか沖縄だけに、そういう時間軸みたいなのは必要ないのか。
ま、なんにせよ季節感がほとんどなくて、映画の中のニュースで「12月に台風が近付いてくるのは…云々」てやってても、その画面の中での人々の恰好たるや、ここらの秋口?みたいなね。ずれまくり。なので、時間の流れを感じにくいのが、見ててつらかった。

で。
終盤にさしかかって、客席からはすすり泣きの音が漏れ聞こえてきましたが。
…正直、おいらは泣きませんでした。(っても別に鼻をつまんでたわけじゃないよ←映画からのネタ)
カオル(=長澤まさみ)にとっての「にーにー」は、兄だったのか恋人だったのか。果たして彼女の涙はどっちに向けられたものか。おばあちゃんの話で号泣するカオルは、「にーにー」をどう思ったのか。
というあたりの解釈が人によって分かれるところでしょうか。
おいらは、恋人だろうが兄弟だろうが、やはり人がいなくなるということは悲しくて辛いことだと思います。
生きていくってことは、幾つも幾つも、そうやって辛いことがやってきて、それでも地球が変わらずに回っていて、涙が枯れなくても腹は減り、ハナミズが止まらなくても眠気が襲ってきて、気がつけば明日になっている、というようなことだと。

~さみしくて 恋しくて 君への想い 涙そうそう
 会いたくて 会いたくて 君への想い 涙そうそう~