ガマンせんでもええねんで。

普段「ボクの頭の中の半分は《メルヘン》で出来てるねん」などとすっとぼけているお気楽なダンナが、めずらしくひどく落ち込んでちょっと書くのがはばかられるようなネガティブなセリフをぽろっと吐いてきました

ここ半月ほど、尋常ではないスケジュールで昼夜問わず働いているような状況が続いていたので、危ないなあ、、と思っていたのですが。ぽつん、ぽつんと言葉を落としながら、それでも好物のカレーを食べて「・・おいしい」と呟いたので、少し安堵しつつも「ちゃんと休みは取ろうな？」とやんわり伝えました。明らかに、心身の限界ギリギリに見えました。

その後、肩や首のコリをほぐしてあげると、徐々に気持ちもほぐれてきたようで、、「なんか情けないわあ。こんな仕事のグチこぼして」なんて言うんですね。でもね、それを聞いて──わたしは心底から

良かったなあ～～

と思ったのです。この段階で、グチがこぼせる人で、本っ当ーーに良かった！
なまじヘンにキャパが大きくなくて、これ幸い。ま、彼の名誉のために言えば、相当キツイ状況で頑張っていたことは確かです。でもこれに何ヵ月も耐えられるような人じゃなくて良かった


・・そんなことしたら、確実に身体壊すもの。そして確実に、ココロも蝕むもの。


まだ20代の頃、わたしは同じような「負荷の高い」状況に自分を置いていたことがあります。何ヵ月も。そしてだましだまし、何年も。

気がついたらもう、おかしくなってました。

かろうじて「まともな状態」を保っていたつもり、、だったけど、多分客観的にみたら「ヤバイ状態」だったと思います。その後、何年も心身に「見えないダメージ」は残り続けていましたから

だからお願いです。「ガマンできない自分」を、責めないでください。それが「まとも」なんです。それで「健全」なんです。

「限界」は人それぞれです。同じ人でも、それまでに蓄積されたダメージによっては「今までと同じ」は通用しないことだってありえます！

アカン、と思ったら、休んでください。
壊れてからでは、遅いです。こまめにメンテしてください

・・・

さっきダンナが、仕事部屋へ帰る間際に「オトコノコはガマンしなさい、て言われてたのになあ」と呟いていきました。そうやって育てられてきた「オトコノコたち」が今、大人になって次々と──。

ガマンできなくなったんと違う。ガマンしすぎた結果やと思います。
オトコノコだけやない、オンナノコだって同じです。

限界超えてもガマンしつづけることが「強さ」の証ではないですよ。
本当に「強い」のは、自分の「弱さ」を認めることの出来る人じゃないでしょうか。

「適度」なストレスは、確かに人を成長させます。でも、そういうレベルの話をしているわけではない、ということは伝わっていますよね・・？

食生活の変化とか、親世代の価値観の違いとか、いろいろと「ガマンできない子」や「ウツの増加」の《原因》が推論されています。それでもね、まずは《何が原因か？》よりも《何が起きているか？》であり、《必要なケアを行う》ことが先だと思うんですね。

本人が気づけるといいのだけど、なかなか渦中にいると分からないこともあります。
あるいは、特に「オトコノコ」だと気づいていてもガマンしてしまうかもしれません。

だから周りの人が、気づいてあげてください。
気づけるように、あなた自身がいつも《くつろぎ》を忘れないでいてくださいね