今頃すみません。
鳥越俊太郎氏が、この前の衆院選はインテリが共産党に入れたみたいな話をしたようなんですが、う~ん、ちょっと違うかなあということで。
いつもはだいたい組織票主体で、多くて400万票ぐらいだった共産党が今回は小選挙区で700万もの票を得たわけですが、大雑把なところでの理由は割と簡単ですね。
赤旗がかなりいい仕事をしていたことが評価されたこと。
他の野党がだらしなかったのに対して、共産党が自民との対立軸をはっきり示せたこと。
ツイッターを中心にネットを活用しまくったことで、共産党の方針(政策)を知る人が増えた。
無難に言うと、概ね、こういうことになりますかね。
しかし、これは鳥越俊太郎氏の分析を肯定するものでも否定するものでもないですね。
要はどういう人たちが今回新たに共産党に投票したのか、ということなのですよね。
急に増えた分の多くは、今までやや食わず嫌いだった人たちでしょう。
「共産党」という名前や「左翼」という響きに抵抗のあった人たちが、ツイッターなどで共産党支持者のツイート、リツイート攻撃にあい、赤旗の紙面などを知るに至って「いや、普通にいいこと言ってるやん」と思った。
インテリはもともとそんな抵抗は薄いですからね。
かえって今回の選挙戦に抵抗を覚えた人が多かったのではないですかね。
インテリの一員として(←笑って流すところです)言わせてもらいますけど(さらに笑うところですが)、普通に野党の一つとして、投票の選択肢の一つとして見てきたわけです。
たとえば、中選挙区時代には共産党の候補に入れたことありますよ。(今と違うところに住んでいた時ですが)
下馬評では5番目の議席が自民と共産の争いだったので。結果、見事に自民の候補が落ちて共産の候補は当選しましたが。
当時だと、政権はどこが取るのかという話なら、自民以外の党が取る可能性がまずなかったし、どこの野党が特にいいとかそういうこともなかったわけで、考え方として、自民が政権を取るのは既定路線としても暴走させないように与野党拮抗した状態にはしたいというところだったと思うのですけどね。
まあ、それは55年体制そのまんまの可能性もありますけどw
小選挙区になってからは北海道で共産党に入れるのは戦略的にあり得ないので、というか、ほぼ常に自民党に対抗できる野党があるので、入れてませんけどね。
話を戻して、共産党入れた人ですね。
「他の野党が頼りないから」共産党に入れた人。これはもちろん自民党に入れたというよりははるかによいんですけど(いや、比較にならないぐらいいい事ですが)、それでも危険をはらんでいるわけですよね。
「政治は政治家に任せたい」と思っていないかどうかというのが非常に気になります。
選挙戦に入ってからの支持者の人を見ていると、「シュ―キョ―か!」という人もいるわけで。
まあ、それは小沢支持者にもいるし、自民支持者なんてもう信者以外の何ものでもないんですが。
ただし民主の信者はいなかったですねw
たいていは「しかたなく民主」ですからね。
共産党の場合、「自分たちだけが正しい」みたいなのがどうもあるんですよね。
選挙協力だって、主張が違うみたいなこと言ってましたが、共産党主導気味にやることだってできたわけでしょ。
「こういう方針ですり合わせ出来ないか」と。
ある社民党支持者は、共産党が社民党を見下していることが分かった選挙だったと言っていますね。
社民党はかなり間引きしたんですよね。
にもかかわらず、あらゆる選挙区に候補者を出す共産党の底力すごい、みたいになって、「自分たちだけが正しい」という主張に引っ張られて投票していたとしたら、どうなんでしょうね。
なんか強そうだから投票しましたとか。
ついでにいうと、21議席で勝ち誇っちゃったのはどうかと思うんですよ。
政党助成金が~とかさわいでたりしますけど、あれってもともと政治献金をやめさせるためではないの?
とにかくですね、自民党の暴走を止めると言ったのだから、止めてください。
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