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羽花山人日記

徒然なるままに

気球

2023-02-19 16:31:35 | 日記

気      球

気球の話題がニュースを賑わせている。

アメリカに渡来した気球と聞いて,わたしが真っ先連想したのは,風船爆弾である。この風船爆弾,正式には気球爆弾と言ったらしい。

旧日本軍による開発で,紙風船に爆弾をぶら下げて,わが茨城県の海岸から,1944年から45年にかけて,9,000個の気球が飛ばされ,偏西風に乗って推定で300個が北アメリカに到達し,実際に人的被害が出たとのことである。

全く自慢にならないが,日本は気球の兵器としての利用では先進国だったのだ。

それはさて置き,アメリカで撃ち落とされた気球と類似するものが2,3年前に日本の上空にあらわれていた。ニュースで聞いた覚えがあるが,それほど問題にされず,政府の見解などあったのか,無かったのか記憶にない。少なくとも,気球をどう考え,どう対処しようとしているかについて,国民には全く知らされていなかった。

当時の防衛大臣だった河野太郎氏は,記者会見で気球の進路について訊かれ,「気球に訊いてください」と答えている。

恐るべき無神経である。

「のんき節」という昔の歌謡曲に,のんきな父さんが疾駆する馬の背中にしがみつき,「父さんどこ行くの?」と訊かれて,「私は分からないお馬にきいとくれ,ハハのんきだね」という歌詞がある。

「○○にきいとくれ」というのは,そのことに関して不見識で,どうでもいいという無責任さを表している。河野氏がこのことを意識して発言したかどうかは知らないが,少なくとも質問した記者,ひいては国民を愚弄したことになる。一国の大臣が「のんきな父さん」では困るのである。

アメリカでの気球への対応を見て,日本でもようやく内閣や国会で,議論が始まった。中国から「アメリカに追随して」と揶揄される始末だ。

日本に飛来した気球について何も分析しなかったというのであれば,危機管理体制の完全な不備ということになる。分析したが結果を秘匿したというなら,これまた問題である。施政者はどのような見解を持ち,どう対処すべきかについて,国民に明らかにし,国会の場で,そして言論の場で議論すべきである。

かといって,過敏に反応し,撃ち落としてしまえというような,ことの解決を武力で済まそうなどということ,これまた極めて危険である。

 

週 刊 朝 日

今日の朝日歌壇に,週刊朝日の休刊を取り上げた和歌が,3首選ばれていた。選者の朝日新聞への忖度かと思ったが,同種の歌の投稿が多かったらしい。その中で共感した1首。

「スマホなど無かった時代の情報源週刊朝日が休刊するとふ」 川越市 西村健児様

生家で取っていた週刊朝日の,吉川英治の『新平家物語』と徳川夢声の対談を楽しみにしていた。

 

雛  人  形

サークルの集まりで利用する土浦市の公民館に,2月早々から雛段が飾られている。九州では春一番が吹いたとか。

 

STOP WAR!

コメント (3)
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