スプラウト 会計のはなし、日々のはなし

名古屋市千種区の税理士法人スプラウトの税理士/社労士/CFP®が綴る日々の様々なこと。

政権交代

2009-09-18 21:18:11 | Weblog
ついに
民主党が政権をとりました。

民主党のマニフェストのうち
私が注目している項目を列挙すると

1.税金
(1)個人の課税について
 ・公的年金控除の最低補償額を140万円に戻す。
 ・老年者控除50万円を復活する。
 ・配偶者控除・扶養控除の廃止。
 ・所得の把握を確実に行うために、
  税と社会保障制度共通の番号制度を導入する。

(2)法人の課税について
 ・中小企業向けの法人税率を現在の18%から11%に引き下げる。
 ・いわゆる「1人オーナー会社(特殊支配同族会社)」
  の役員給与に対する損金不算入措置は廃止する。

(3)車両関係
 ・ガソリン税、軽油引取税、自動車重量税、自動車取得税の
  暫定税率は廃止する。


2.社会保険
(1)医療保険
 ・後期高齢者医療制度・関連法は廃止する。
 ・被用者保険と国民健康保険を段階的に統合し、
  地域保険として一元的運用を図る。

(2)年金
 ・消費税を財源とする「最低保障年金」を創設し、
  全ての人が7万円以上の年金を受け取れるようにする。
 ・全ての人が同じ年金制度に加入し、職業を移動しても
  面倒な手続きが不要となるように、年金制度を例外なく一元化する。

(3)雇用保険 
 ・全ての労働者を雇用保険の被保険者とする。


3.手当、助成
 ・中学卒業までの子ども1人当たり年31万2000円(月額2万6000円)
  の「子ども手当」を創設する
 ・公立高校生のいる世帯に対し、授業料相当額を助成し、
  実質的に授業料を無料とする。
 ・私立高校生のいる世帯に対し、年額12万円(低所得世帯は24万円)
  の助成を行う。
 ・大学などの学生に、希望者全員が受けられる奨学金制度を創設する。


特に、個人の所得税の課税と
年金の制度改革が影響の大きそうな項目です。

これらをすべて改正するとなると
現場はかなり混乱することが予想されます。


制度改正により
現在の日本の様々な問題が
少しでも解決する方向に向かうといいのですが・・・。