sports-freak.blog
観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



■巨大な「鳥の巣」

北京市内を囲む環状道路は、中心から二環路、三環路、四環路とあり、それに東西南北の方角を加えると大体の位置がわかるしくみだ。

北京オリンピックのメイン会場は、北四環中路のすぐ北側の広大なスペースである。その南側(北四環路と北三環路の間)には、「奥林匹克体育中心(オリンピック体育センター)」という、1990年に開かれた北京アジア大会の会場がある。

北京五輪のメイン会場へは、市内の中心から、車で約1時間弱。地下鉄が開通すれば、3、40分でたどりつけるだろう。そのメイン会場エリアで、異彩を放っていたのが、メインスタジアム、通称「鳥の巣」だった(写真)。

その巨大な「鳥の巣」は、地元の人たちにも大いに関心をもたれているようだった。ぐるりと囲むフェンスがとぎれている工事現場への入り口付近には、出入りするトラックの合間をぬって、観光客や作業員たちが、「鳥の巣」をバックに記念撮影をしていた。

周辺の工事の進み具合をみると、まだまだ先は長いな、という思いは避けられない。しかし、「鳥の巣」を目の当たりにしたとき、ここからどんなアスリートが飛び立っていくのかという期待感がわきあがってくるのも確かである。

コメント ( 0 ) | Trackback (  )




■五輪に向けて工事中

5月18日(金)から20(日)まで、オリンピックの準備のために、初めて中国・北京市を訪れた。中国は、これまでに上海、蘇州、瀋陽に行ったことがある。どこも、その表情は違うが、首都、北京も想像を大きく越えていた。

今の北京を、一言で形容するなら「スクラップ&ビルド」か。

北京国際空港を降り、タクシー乗り場に向かえば、その横は、空港から市内に向かう鉄道の工事中だ。今のところ、タクシーとバスしかないので、鉄道ができれば便利このうえない。来年8月の北京オリンピックのときには利用できるはずなのだが……。日本なら、間違いなく出来上がるのだろうが、他の国の場合、必ずしもスケジュールどおりいかないことがある。

1990年のイタリア・ワールドカップの観戦にローマに行ったときのこと。レオナルド・ダ・ビンチ空港からローマ市内に向かったツアー用バスのなかで、ガイドから「空港から市内に通じる鉄道の建設が、残念ながら間に合いませんでした」と聞いた。ローマ市内でも、W杯に向けて改装していた「トレビの泉」は、結局、大会が終わっても、まだ工事中だった。

北京首都空港から北京市内まで、タクシーで約1時間。ロサンゼルスを思わせる広大な街の様子を眺めながら、ローマのことを思い出した。


コメント ( 0 ) | Trackback (  )