■五輪に向けて工事中
5月18日(金)から20(日)まで、オリンピックの準備のために、初めて中国・北京市を訪れた。中国は、これまでに上海、蘇州、瀋陽に行ったことがある。どこも、その表情は違うが、首都、北京も想像を大きく越えていた。
今の北京を、一言で形容するなら「スクラップ&ビルド」か。
北京国際空港を降り、タクシー乗り場に向かえば、その横は、空港から市内に向かう鉄道の工事中だ。今のところ、タクシーとバスしかないので、鉄道ができれば便利このうえない。来年8月の北京オリンピックのときには利用できるはずなのだが……。日本なら、間違いなく出来上がるのだろうが、他の国の場合、必ずしもスケジュールどおりいかないことがある。
1990年のイタリア・ワールドカップの観戦にローマに行ったときのこと。レオナルド・ダ・ビンチ空港からローマ市内に向かったツアー用バスのなかで、ガイドから「空港から市内に通じる鉄道の建設が、残念ながら間に合いませんでした」と聞いた。ローマ市内でも、W杯に向けて改装していた「トレビの泉」は、結局、大会が終わっても、まだ工事中だった。
北京首都空港から北京市内まで、タクシーで約1時間。ロサンゼルスを思わせる広大な街の様子を眺めながら、ローマのことを思い出した。
| Trackback ( )
|
|