先日、クラブを見たい という初めてのお客様がお店を訪れました。
そのお客様との会話の中で
「いま65歳だから あと何年出来ることか…」と仰いましたが
実際には日本の本当にプレイしているゴルファーの
『平均年齢ど真ん中ストライク』なのではないかと思います。
あと何年出来るか、ではなく
まだ半分に到達したばかりなのです。
何を言いたいか というと私も既に半世紀は生きましたが、
私の年齢で ゴルフスイングを覚えるのに
高校の部活のような訳には行きません。
出来ること、出来そうなこと、
出来そうもないことは ぼんやりですがわかります。
今 スイングを教えている層(年齢層)は
教える対象~生徒さん の現状を理解出来ていません。
お金を出してスイングを教わる年齢層は
その平均年齢付近が多いわけですし、
若い方でも 運動不足気味の華奢な女性 だったりします。
10代からゴルフに慣れ親しみ、
連日 数百球の球を打ち込んで覚えたことは
その対象の人たちには通用しませんし、
逆に それを学ぶ、教わる人たちも
自分に出来そうなこと、続けられそうなこと
特に 自分の身体能力に関して 現状を把握するべきでしょう。
スピードで解決するなんて もう出来ません。
スピードを上げなくても、動作速度に頼らなくても
距離が落ちない、ボールが飛ぶ方法が欲しいんです。
速く振らなくても距離の落ちないクラブが欲しいんです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5e/ae/1ca6fab84b785173aaee1c6bc2cf3419_s.jpg)
速く振れれば飛ぶのは誰でも分かりますが、
それが出来ないから悩んでいるのです。
同時に 速く振ろうとすれば、繰り返しやすい動きや安定した動きからは
遠ざかることになるのは明白なのですから、
身体能力で解決するスイングを教えよう、学ぼう とすること自体
始めから無理難題なのです。
確かに 今販売されているクラブは
例外がないほど、お助けクラブではなく
基本 速く振らないと、速く動作しないと
飛びに関しては 無情なモノばかり です。
正直、ゴルフプレイヤーの平均年齢が60台半ば、
ゴルフにお金の使える層も少なくとも 50台以上
ということを無視した、若者が使うようなクラブばかり ですから
そうせざるを得ないのは致し方ない…のは致し方ないのですが、
スイングにしても、クラブにしても 遊びとはいえ
ちょっと夢見がち過ぎ な気がしてなりません。