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悲しき猿芝居…集団的自衛権

2015-05-16 11:03:00 | セイジ
 集団的自衛権なんて、ずいぶんザラザラした日本語ですよねえ。
 字ヅラを読んだだけでは、どういう意味なのかさっぱりわからない。
 だいたいウシロメタイことは、むりにでもむずかしく言う。
 それが政府の手なんですね。
 民衆にはできるだけ理解しにくいようにする。

 簡単に言おうとすれば言えるんです。
 「アメリカ軍の手先になって戦争に行く法律」
 こう言えばだれにでもはっきりわかる。

 結局アメリカの圧力に負けて、こういう法律を作らないといけなくなった。
 お前んとこは、自分では危険なところへ出向かないで、アメリカの世話になっているだけじゃないか。
 おれと一緒に戦争ができる、そういう国になれよ。

 ほんとうなら、それにはこう反論すべきなんですよ。
 いや、おれたちは平和憲法を貫いて、戦争ではなく平和を世界にもたらすように努力する。
 あんたこそおれたちとこの理想を分かち持って、未来の世界をつくる努力をすべきです。

 しかし、まあ、あれですよ。
 首相がアメリカの議会でアメリカにおべっかをつかうような演説をしてそれで得意になっている、そいいう国ですからねえ。
 
 アメリカの圧力に屈していながら、そこは隠して、自分で自分の道を主体的に選んだように演技する。
 猿芝居ですね。

 といっても決して首相ひとりが浮き上がっているわけではない。
 その猿芝居に、国民もかなりの人びとがそれでいいと思っている。
 共感し、安心している。
 やむをえないとも思っている。

 首相も猿芝居なら、国民も猿芝居。
 そこがこの国の悲しさですね。

 ほんとうにスジガネの入った日本人はどこにいる。

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