神戸・ハンター坂のギャラリー島田で河本和子さんの個展を見てきました。
サロメのように男を破滅させてしまう女のことをファム・ファタル(宿命の女)と呼んだりしますが、そのような悪魔的な女の肖像から出発して、花へ、風景へと、制作を発展させてきた画家です。
今回は島田さんのところで第1回の個展(1982年)を開いて以来の、その絵の推移をざっと展望する構成になっています。
やはり女の絵にしても、花や風景の絵にしても、どこかに闇をはらんだような厚い作品が目立ちますが、最近の作品の中には「桜」と名づけられた絵のように、重厚ななかにも、ある軽やかさ、明るさがあふれでているものもあります。
物思いにふける若い女を描いた作品「秋」は、すでに1982年の作品ですが、ここにも非常にみずみずしくデリケートな感覚がのぞいています。
河本さんのファム・ファタルたちは、もの狂おしいたたずまいで登場してくるにもかかわらず、心のうんと奥底には、とても繊細で傷つきやすい優しさを隠しているのかもしれません。
なお河本和子展は2月19日まで。ギャラリー島田は078.262.8058
http://www.gallery-shimada.com/
サロメのように男を破滅させてしまう女のことをファム・ファタル(宿命の女)と呼んだりしますが、そのような悪魔的な女の肖像から出発して、花へ、風景へと、制作を発展させてきた画家です。
今回は島田さんのところで第1回の個展(1982年)を開いて以来の、その絵の推移をざっと展望する構成になっています。
やはり女の絵にしても、花や風景の絵にしても、どこかに闇をはらんだような厚い作品が目立ちますが、最近の作品の中には「桜」と名づけられた絵のように、重厚ななかにも、ある軽やかさ、明るさがあふれでているものもあります。
物思いにふける若い女を描いた作品「秋」は、すでに1982年の作品ですが、ここにも非常にみずみずしくデリケートな感覚がのぞいています。
河本さんのファム・ファタルたちは、もの狂おしいたたずまいで登場してくるにもかかわらず、心のうんと奥底には、とても繊細で傷つきやすい優しさを隠しているのかもしれません。
なお河本和子展は2月19日まで。ギャラリー島田は078.262.8058
http://www.gallery-shimada.com/
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