なんの変哲もない人が、ある日突然炎に包まれる。
人体自然発火現象(Spontaneous Human Combustion)は人体の内部から突然出火し、
多くの場合は身体が炭になるまで燃え尽きるという謎の現象です。
この現象は世界中で報告されており、その原因についてもいくつかの説が挙げられています。
以下に事例を紹介します。
中には科学的に説明できるものもあるようです。
※一部グロテスクな表現があります。苦手な人はもっと楽しいサイトに行きましょう。
Case.1 メアリー・リーサ
1951年 アメリカフロリダ州
その日、61歳のメアリーは安楽椅子に座って読書をしていた。
彼女は一人暮らしだったが、その日も娘が、いつものように彼女のマンションに顔を出しており、最後の姿を記憶していた。
娘が帰り、メアリーにもいつもどおりの夜が訪れるはずだった。
翌日、大家の夫人がメアリーの部屋の前で真っ赤なドアノブを発見した。
触れてみるととんでもなく熱かったため、
たまたま近くにいた塗装工の作業員とメアリーの部屋に踏み込んだ。
そこには、信じられない光景が広がっていた。
部屋の中央にあった安楽椅子は一部を残して完全に燃え尽きており、
そこに座っていたはずのメアリーは、
背骨の一部、膝から下の足、椅子にこびりついた肝臓、こぶし大にまで縮んだ頭部
などを除き、炭化していた。
一般に火葬場では800度くらいで2時間程度焼く。
すると、骨壷に収まる程度の骨が残る。
メアリーはほとんど骨ごと燃え尽きたので、
これ以上の温度、もしくはかなり長い間燃えていたことになる。
さらに不思議なことには、椅子のそばにあった鏡は高温で割れ、
椅子の下の床、真上の天井は煤けていたというのに、
近くに積んであった古新聞は全く燃えていなかったという証言があった。
ということは、メアリーは何らかの原因で炎に包まれ、
自身と椅子(と周囲の一部のもの)が限定的に高温に焼かれたということになる。
何が原因で彼女は出火し、
なぜ骨すらも燃え尽き、
そしてその炎はなぜ広がらなかったのか。
Case.2 ジョン・ベントレー
1966年 アメリカ ペンシルヴァニア州
元医師であるジョン・ベントレー(92)宅のあるビルに
ガスメーター点検に来た作業員が、地下階段を下りていくと、
異臭とともに青白い煙が漂っていることに気づいた。
不審に思った彼が異臭の元である部屋のドアを開けてみると、
床に焦げたような穴があいたバスルームだった。
そして、その穴の横にはまるでマネキンのようなベントレー氏の足が落ちていた。
状況から見るに、残りの大部分は燃えてしまっているのが明らかだった。
しかし、バスルームの床とベントレー氏以外に部屋のものが燃えた様子は見られなかった。
この事件ではこの右足のみが燃え残っていたとも、
頭蓋骨など他の部分も残っていたとも言われている。
しかしながら、一部を除いて身体のほとんどが燃え尽きたのは
先のメアリーのCaseと同じである。
Case.3 フランシス・ベイリー
1967年 イギリス ロンドン
明け方、通りに面した空き家から青白い光が漏れていた。
不審火だと思った人々が通報し、
すぐに消防隊が到着した。
空き家の階段には青白く炎をあげて燃え上がる物体があった。
驚くべきことにそれは、人間だったのである。
すぐに消火器を使って炎を消し止めたが、
すでに被害者は死亡していた。
被害者はフランシス・ベイリー。
数日前からこの空き家に住み着いていた
男で、アルコール中毒者だった。
これだけでは、単に空き家に入り込んだ男が
不審火で死亡しただけだが、この事件には異常な点があった。
発見時に仰向けに突っ伏したベイリー氏は腹部から炎をあげていた。
しかし、炎はベイリー氏本人と腹部の洋服を燃やしたのみだった。
なんと彼の身に着けていた下着すらもそのまま残されていたのである。
さらに特異な点は、通報から消火までの時間が短いことにある。
青白い光が目撃されてから消防隊が部屋に踏み込むまで
わずかに5分。
この間に、炎はベイリー氏の腹部を焼き、外の人間にもわかるほどの
光を発していたのである。
検死の結果、ベイリー氏の死亡原因は腹部の火傷や、
煙による呼吸困難ではないと示された。
その原因は、いまだに不明である。
以上、有名な事象を3つご紹介しました。
なぜ人体自然発火が起こるのでしょうか?
いくつかの説が出されていますが、
これといった理由付けは確定していないようです。
次回(たぶん)は、これらの説を紹介しましょう。
お盆明けくらいまでには書けるかなぁ・・・?
人体自然発火現象(Spontaneous Human Combustion)は人体の内部から突然出火し、
多くの場合は身体が炭になるまで燃え尽きるという謎の現象です。
この現象は世界中で報告されており、その原因についてもいくつかの説が挙げられています。
以下に事例を紹介します。
中には科学的に説明できるものもあるようです。
※一部グロテスクな表現があります。苦手な人はもっと楽しいサイトに行きましょう。
Case.1 メアリー・リーサ
1951年 アメリカフロリダ州
その日、61歳のメアリーは安楽椅子に座って読書をしていた。
彼女は一人暮らしだったが、その日も娘が、いつものように彼女のマンションに顔を出しており、最後の姿を記憶していた。
娘が帰り、メアリーにもいつもどおりの夜が訪れるはずだった。
翌日、大家の夫人がメアリーの部屋の前で真っ赤なドアノブを発見した。
触れてみるととんでもなく熱かったため、
たまたま近くにいた塗装工の作業員とメアリーの部屋に踏み込んだ。
そこには、信じられない光景が広がっていた。
部屋の中央にあった安楽椅子は一部を残して完全に燃え尽きており、
そこに座っていたはずのメアリーは、
背骨の一部、膝から下の足、椅子にこびりついた肝臓、こぶし大にまで縮んだ頭部
などを除き、炭化していた。
一般に火葬場では800度くらいで2時間程度焼く。
すると、骨壷に収まる程度の骨が残る。
メアリーはほとんど骨ごと燃え尽きたので、
これ以上の温度、もしくはかなり長い間燃えていたことになる。
さらに不思議なことには、椅子のそばにあった鏡は高温で割れ、
椅子の下の床、真上の天井は煤けていたというのに、
近くに積んであった古新聞は全く燃えていなかったという証言があった。
ということは、メアリーは何らかの原因で炎に包まれ、
自身と椅子(と周囲の一部のもの)が限定的に高温に焼かれたということになる。
何が原因で彼女は出火し、
なぜ骨すらも燃え尽き、
そしてその炎はなぜ広がらなかったのか。
Case.2 ジョン・ベントレー
1966年 アメリカ ペンシルヴァニア州
元医師であるジョン・ベントレー(92)宅のあるビルに
ガスメーター点検に来た作業員が、地下階段を下りていくと、
異臭とともに青白い煙が漂っていることに気づいた。
不審に思った彼が異臭の元である部屋のドアを開けてみると、
床に焦げたような穴があいたバスルームだった。
そして、その穴の横にはまるでマネキンのようなベントレー氏の足が落ちていた。
状況から見るに、残りの大部分は燃えてしまっているのが明らかだった。
しかし、バスルームの床とベントレー氏以外に部屋のものが燃えた様子は見られなかった。
この事件ではこの右足のみが燃え残っていたとも、
頭蓋骨など他の部分も残っていたとも言われている。
しかしながら、一部を除いて身体のほとんどが燃え尽きたのは
先のメアリーのCaseと同じである。
Case.3 フランシス・ベイリー
1967年 イギリス ロンドン
明け方、通りに面した空き家から青白い光が漏れていた。
不審火だと思った人々が通報し、
すぐに消防隊が到着した。
空き家の階段には青白く炎をあげて燃え上がる物体があった。
驚くべきことにそれは、人間だったのである。
すぐに消火器を使って炎を消し止めたが、
すでに被害者は死亡していた。
被害者はフランシス・ベイリー。
数日前からこの空き家に住み着いていた
男で、アルコール中毒者だった。
これだけでは、単に空き家に入り込んだ男が
不審火で死亡しただけだが、この事件には異常な点があった。
発見時に仰向けに突っ伏したベイリー氏は腹部から炎をあげていた。
しかし、炎はベイリー氏本人と腹部の洋服を燃やしたのみだった。
なんと彼の身に着けていた下着すらもそのまま残されていたのである。
さらに特異な点は、通報から消火までの時間が短いことにある。
青白い光が目撃されてから消防隊が部屋に踏み込むまで
わずかに5分。
この間に、炎はベイリー氏の腹部を焼き、外の人間にもわかるほどの
光を発していたのである。
検死の結果、ベイリー氏の死亡原因は腹部の火傷や、
煙による呼吸困難ではないと示された。
その原因は、いまだに不明である。
以上、有名な事象を3つご紹介しました。
なぜ人体自然発火が起こるのでしょうか?
いくつかの説が出されていますが、
これといった理由付けは確定していないようです。
次回(たぶん)は、これらの説を紹介しましょう。
お盆明けくらいまでには書けるかなぁ・・・?
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