増えすぎたゴミが、地表を圧迫し始めてから半世紀が過ぎた。
もはや地上のどこにもゴミを捨てるスペースは無くなった。
しかし、毎日毎日ゴミは増え続けていく。
そこで、偉い学者が集まって長いこと話し合った。
その結果、宇宙に地上のゴミを全て捨てることに決定した。
また偉い学者が集まって、長いこと計画を練った。
その結果、遠い宇宙の彼方にある恒星に、ゴミの星をぶつけることにした。
あまり近くに捨てると戻ってきてしまうかもしれない。
それよりは、遠くで燃えさかる星に送った方が良いと考えたのだ。
さらに長い時間をかけて偉い学者たちは計算を行い、計画を進めていった。
そうして、ついに決行の日が来た。
これまでこの星をくまなく覆っていた全てのゴミが集められ、
何百台ものロケットによって宇宙へと上っていった。
宇宙に出ると、ゴミの塊はロケットと切り離され、
一つの塊として流れていった。
勢いのついたゴミの塊は、宇宙空間をどこまでもどこまでも進んでいった。
何千年、何万年、気の遠くなるような時間が流れたが、
ゴミの塊は相変わらず宇宙空間を流れていった。
そうして、いよいよ目的の恒星へと近づいていった。
しかし、学者たちがあれだけ長いことかけて行った計算が、少しずれていた。
少しのずれは何万年も宇宙空間を進むうちに、大きなずれへと変わり、
目的の恒星とは1億km以上も離れてしまった。
そして、そこには一つの惑星があった。
その惑星には大気があったため、ゴミの塊のほとんどは燃え尽きた。
しかし、燃え残った一部は地表へと落下し、
大地の砂や石を大気圏まで巻き上げた。
このため、惑星は塵に包まれ、恒星からの光が射さなくなってしまった。
こうして、かつて地球を支配していた恐竜は滅び、哺乳類の時代が幕を開けたのであった。
途中からなんとなく読めてたけど(苦笑)