外部から、何のエネルギー供給もなしに永久に動き続ける機械・・・
“永久機関”は人類が果たしえない夢の装置の一つです。
永久に動き続ける機械を作るには、
・エネルギー保存の法則
・エントロピー増大の原理
という2つの難しい物理法則をクリアしなければなりません。
この2つの説明はよくわからない 長くなりそうなので、ここでは飛ばします。
現在までのところ、世界中の科学者がこの問題に挑んできましたが、“永久機関”は存在しません。
しかし、18世紀にたった一人だけ“永久機関”を作り出した人物がいたのです。
それが、ヨハン・エルンスト・エリアス・ベスラー、人々は彼をオルフィレウスと呼んでいました。
1712年、ドイツ南部の町で、1人の男が自室で不思議なものを展示していました。
“自動輪(the wheel self-rotated)”と呼ばれていた、この不思議な機械を発表したのが前出のオルフィレウスです。
自動輪は、2本の垂直に立てられた柱に水平な車輪軸がついており、車輪軸には直径およそ2m、厚さはおよそ10cmの木製車輪を通しています。
ちょうど、水車をそのまま地上に持ち出したような形をしていました。
人々が集まった中、厳かにオルフィレウスが自動輪に手をかけます。
そして少し力を加えると、車輪は回転をはじめました。
普通は徐々に回転が弱まっていくのですが、自動輪は徐々に回転を強めていったそうです。
やがて、毎分50回転ほどの回転数で安定し、そのまま回転し続けました。
一般の人々にはさほど受け入れられなかったようですが、
当時の科学者の驚きは大変なものだったようです。
そして、科学者たちは彼の発明の秘密を知りたがりました。
そこで、オルフィレウスは自身の発明を、
当時のお金で20000イギリスポンドという大金で売ると発表しました。
しかし、そんな莫大な金額が出せるのは国王クラスの金持ちしかいなかったため、
買い手は現れませんでした。
また、科学者の中には当然、オルフィレウスが詐欺を働いていると疑うものもいました。
もともと、人を小ばかにしたような態度を取るくせが、この天才にはありました。
その性格も災いし、オルフィレウスを信じる人よりも、疑う人の方が多くなりました。
こうした批判に嫌気がさしたオルフィレウスは、“自動輪”を破壊し、別の街に移っていきました。
その後も、オルフィレウスは街を転々としながら新しい自動輪を作りました。
彼の作成した永久機関は、最大で直径3m60cm、厚さ45cmにもなったそうです。
公的な記録では、2ヶ月以上もの間、外部から一切の力が加わらずに稼動し続けていたようです。
ところが、その全ての自動輪が詐欺呼ばわりされてしまうのです。
しかしながら、批判している科学者たちも、
オルフィレウスが詐欺を働いているという決定的な証拠は見つけられませんでした。
そんななか、勝手に自動輪を調べようとするものが現れたのです。
秘密を盗まれると思ったオルフィレウスは、
自動輪を完膚なきまで破壊してしまいます。
その後もほそぼそといくつかの永久機関を作ったオルフィレウスでしたが、
疑われ続け、失意のまま65歳でこの世を去りました。
彼は、自身の作った永久機関をことごとく破壊してしまっていたので、
現在では“オルフィレウスの永久機関”は残されていません。
しかし、もし彼の作った永久機関が本物であったとしたならば、
世界のエネルギー事情は少し違っていたかもしれないですね。
ガソリンが今より安くなっていた可能性はあります。
残しておけよ!
オルフィレウス!!!
もっと詳しく知りたい方はこちら
X51.ORG オルフィレウスの永久運動機械 - その歯車は回り続けたか
ORFYRE ORFYREUS BESSLER WHEEL (英語)
余談
1.“永久機関”って聞くとS2機関を思い出しますね。
知らない人は知らなくても生きていける単語ですww
2.オルフィレウスはアルファベットで、Orffyreus。
彼の本名はBessler。
この名前は、アルファベット26文字を半分の13文字ずつに分けて、
それぞれを並べたときに対応する文字から作り出した名前のようです。
つまり、A(アルファベットの一番目)とN(アルファベットの14番目)、
B(アルファベットの2番目)とO(アルファベットの15番目)・・・・・
すると、
BESSLER は
ORFFYRE となります。
当時はこうした“芸名”のつけ方がおしゃれだったようです。
“永久機関”は人類が果たしえない夢の装置の一つです。
永久に動き続ける機械を作るには、
・エネルギー保存の法則
・エントロピー増大の原理
という2つの難しい物理法則をクリアしなければなりません。
この2つの説明は
現在までのところ、世界中の科学者がこの問題に挑んできましたが、“永久機関”は存在しません。
しかし、18世紀にたった一人だけ“永久機関”を作り出した人物がいたのです。
それが、ヨハン・エルンスト・エリアス・ベスラー、人々は彼をオルフィレウスと呼んでいました。
1712年、ドイツ南部の町で、1人の男が自室で不思議なものを展示していました。
“自動輪(the wheel self-rotated)”と呼ばれていた、この不思議な機械を発表したのが前出のオルフィレウスです。
自動輪は、2本の垂直に立てられた柱に水平な車輪軸がついており、車輪軸には直径およそ2m、厚さはおよそ10cmの木製車輪を通しています。
ちょうど、水車をそのまま地上に持ち出したような形をしていました。
人々が集まった中、厳かにオルフィレウスが自動輪に手をかけます。
そして少し力を加えると、車輪は回転をはじめました。
普通は徐々に回転が弱まっていくのですが、自動輪は徐々に回転を強めていったそうです。
やがて、毎分50回転ほどの回転数で安定し、そのまま回転し続けました。
一般の人々にはさほど受け入れられなかったようですが、
当時の科学者の驚きは大変なものだったようです。
そして、科学者たちは彼の発明の秘密を知りたがりました。
そこで、オルフィレウスは自身の発明を、
当時のお金で20000イギリスポンドという大金で売ると発表しました。
しかし、そんな莫大な金額が出せるのは国王クラスの金持ちしかいなかったため、
買い手は現れませんでした。
また、科学者の中には当然、オルフィレウスが詐欺を働いていると疑うものもいました。
もともと、人を小ばかにしたような態度を取るくせが、この天才にはありました。
その性格も災いし、オルフィレウスを信じる人よりも、疑う人の方が多くなりました。
こうした批判に嫌気がさしたオルフィレウスは、“自動輪”を破壊し、別の街に移っていきました。
その後も、オルフィレウスは街を転々としながら新しい自動輪を作りました。
彼の作成した永久機関は、最大で直径3m60cm、厚さ45cmにもなったそうです。
公的な記録では、2ヶ月以上もの間、外部から一切の力が加わらずに稼動し続けていたようです。
ところが、その全ての自動輪が詐欺呼ばわりされてしまうのです。
しかしながら、批判している科学者たちも、
オルフィレウスが詐欺を働いているという決定的な証拠は見つけられませんでした。
そんななか、勝手に自動輪を調べようとするものが現れたのです。
秘密を盗まれると思ったオルフィレウスは、
自動輪を完膚なきまで破壊してしまいます。
その後もほそぼそといくつかの永久機関を作ったオルフィレウスでしたが、
疑われ続け、失意のまま65歳でこの世を去りました。
彼は、自身の作った永久機関をことごとく破壊してしまっていたので、
現在では“オルフィレウスの永久機関”は残されていません。
しかし、もし彼の作った永久機関が本物であったとしたならば、
世界のエネルギー事情は少し違っていたかもしれないですね。
ガソリンが今より安くなっていた可能性はあります。
残しておけよ!
オルフィレウス!!!
もっと詳しく知りたい方はこちら
X51.ORG オルフィレウスの永久運動機械 - その歯車は回り続けたか
ORFYRE ORFYREUS BESSLER WHEEL (英語)
余談
1.“永久機関”って聞くとS2機関を思い出しますね。
知らない人は知らなくても生きていける単語ですww
2.オルフィレウスはアルファベットで、Orffyreus。
彼の本名はBessler。
この名前は、アルファベット26文字を半分の13文字ずつに分けて、
それぞれを並べたときに対応する文字から作り出した名前のようです。
つまり、A(アルファベットの一番目)とN(アルファベットの14番目)、
B(アルファベットの2番目)とO(アルファベットの15番目)・・・・・
すると、
BESSLER は
ORFFYRE となります。
当時はこうした“芸名”のつけ方がおしゃれだったようです。
120円台ほどまで落ちるらしい。
ブログ「夢のエコ発電Eiji-Hisutory」を見ていただきたいです。
https://nakaei.at.webry.info/202109/article_1.html