お勧め曲 ～瞳そらさないで DEEN～

ZARDの坂井泉水さんが急逝されてから2ヶ月もたちました。
いまだに信じられず、悲しんでいる方もたくさんおられると思います。
僕も1ファンとして、あまりに早い死を残念に思っております。

坂井さんは、僕の好きなDEENやFIELD OF VIEWなどのユニットにも数多く楽曲を提供し、
ときに爽やかに、時に切ない名曲をたくさん残してくれました。
今回はその中から、DEENの「瞳そらさないで」をご紹介します。


いつもこの時間はうちにいたのに　最近君は留守がちだね
やっと出た電話の　声も今までと違う　感じが変わったよ
まだ君の中に僕がどれくらい　いるのか確かめてみたいんだ

恋人の変化に戸惑う「僕」
いつもは家にいたはずなのに、どこへ出かけているんだろう？
居留守なんてことは無いよな・・・
やっとのことで出た電話も、以前よりも暗い感じだ。
楽しそうじゃないね・・・
僕は、君にまだ愛されているのだろうか？
そんな不安に動揺しています。


瞳そらさないで
独り占めしたくて抱き寄せた　暑い午後

「僕」の瞳をまっすぐ見れない「君」
自分だけのものだと、「君」を抱きしめますが、強がりも半分入っているのでしょう。


「今のままでは視野が狭くなるし　何かが終ってしまいそう」と彼女が言った
そのほうが君にとって夢が　あるのなら僕はそうしよう
約束だから海に来たって感じが　一緒にいるのに寂しいよ


ついに「君」からの別れの言葉が・・・
「君」のことを思っているから、この選択も仕方ないと
「僕」は自分に言い聞かせているのではないでしょうか？
二人きりで来た海のはずなのに、
「約束だからね」と仕方なさそうな君。
一緒にいたいからという選択肢は「君」の中には残ってなさそうです。
これがわかっちゃうときついよねぇ！！


話しそらさないで
あの頃の君が今も　胸の中で笑ってる
いつまでも君がそばにいてくれると　信じてる・・・

真剣に引きとめようとすると、話をはぐらかしてしまう・・・
もう「僕」にはどうすることも出来ないのです。
ただ、愛し合っていたあの日の「君」が、「君」の笑顔が思い出されて、
余計に胸を締め付けてしまう・・・
あぁ、女性なのに男心がわかっている坂井さんはやっぱり天才だ！！！
そして、「僕」には最後の方法しか残されていません。
それは「君」を信じること
「君」と歩いていけると、いつまでも一緒にいると信じることしか
出来ないのです。
“僕はそうしよう”なんて強がりのはずです。
引き止めたくていっぱいなはずなのに、強がってしまう男って
馬鹿な生き物ですね・・・



見苦しいとも取られかねない男の姿。
でも、ここまで好きじゃなければ恋とは言わないはずです。
坂井さんの歌詞にはダイレクトな表現が多く、それが胸を打ちます。
飾らない言葉だからこそ素直に響くことがあると、教えてくれた坂井さん・・・
ご冥福を心よりお祈りします・・・