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長野聖火リレー報道、問題の本質をぼかす

2008-04-26 16:59:58 | 中国
 永年にわたるチベット人の鬱積、強権的体質を改めようとしない中国政府。オリンピックの聖火リレーは全世界にその実態を広めたが、長野の聖火リレーではワイドショーがしゃしゃり出て、問題の本質をぼかしこんでしまった。

 しかも、萩本欽一があいかわらず的をはずすし、しらけさせられた。また、スポーツマンの前にまずは一人の人間であることを示そうとする気概のあるランナーもいなかった。

 沿道で、自らの意思を示した人たちの前には、誰もかなわない。

 さらに、報道機関も底の浅さを露呈させた。

 どこぞのテレビ局はチベット、中国の国旗に混じって「私たちにはわからない国の旗が見えます」というありさま。

 経験の浅い若手を、リポーターとして現場に派遣させたということもあるだろ。しかしどこの国の旗か判別できないような知識しか持ち合わせていないとは、報道に携わる者としては恥ずかしい極地だ。

 中国国旗、そしてチベット亡命政府の「雪山獅子旗」に混じって目を引いたのが、水色の地に白抜きの三日月と星をあしらった国旗。

 東トルキスタン亡命政府(the East Turkistan Government in Exile、東突厥斯坦流亡政府)の国旗だった。数こそ、少ないが、はっきりと見とれた。

 中国では、この旗を掲げることはまったくできない。それだけに、中国、チベット亡命政府、東トルキスタン亡命政府の国旗を町中に堂々とひるがえさせることができる国が、アジアには何カ国ほどあるのだろうか。

 かつて1980年代、台湾と中国との間の緊張関係が今以上に高まっていた時代にあっても、台湾の人々は日本を経由して中国に入っていた。

 地政学上、東アジアにおける日本の役割は小さくない。つまり、日本人が果たせる役割はいくつもある。

 それを考えたとき、聖火リレーをめぐるさまざな出来事を、ワイドーショーでお気楽なコメンテータたちのぼやき、あるいは嘆き、薄っぺらな正義感で終わらせることは、事の本質を見誤るどころか、将来に対する日本人の示すべき姿勢をつぶすことになる。

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