別 胡 説 八 道!

    真 是 豈 有 此 理!

無視こそ、打開の道

2011-01-10 22:13:14 | Weblog
「政府を信用しない。行政をあてにしない。この姿勢こそが地域の未来を切り開く」

昨年、各地でさまざま活動を続ける複数の人たちから聞いた言葉です。横のつながりはまだありませんが、それらの地域に共通するのは、高齢化、少子化、過疎化が著しく進み、集落の消滅が現実的問題となっている点です。

効率化や生産性など生産性至上主義を声高に叫び、人間性を無視し新自由主義に突き進んだ地域とはまったく無縁の地で、切り捨てられたように生きる人たち。そんな地域で人々の声に耳を傾け、団結し、生き抜こうとする人々が、活動を始めています。

そのうち何人かは、かつては公務員でした。年齢も地域もバラバラでしたが、以外にも共通点がありました。

在職中に、市長や町長など自治体の長が言い出した方針などに疑問の声を上げた点です。そのうちの一人は、町長から直接、「トップの俺の言うことが聞けないのか」と叱責されたことです。しかし現実には、反対したのではなく、疑問を感じ質問したにすぎません。

別の人は、まだ施策が確定する前の段階にあったにも関わらず、一人、反対意見を述べたところ、同僚公務員から「俺たちの仕事の邪魔をしないでくれ」と突き放されたそうです。

異なった意見に対し聞く耳を持たない姿勢にがまんできず、彼らは公務員を辞して活動を始めたそうです。

最近、漫画タイガーマスクの主人公である「伊達直人」の名で、児童相談所などに真新しいランドセルが贈られる動きもごく普通の人々の行いであり、政府や行政とは明確に距離を置いた義憤にかられた行動でと思われます。

中央では小沢一郎が相も変わらず政局を仕掛け、反小沢派との展望なき利己的な戦を続けています。彼らの動きは、中央あってこその地域、自分があってこその他者という醜い図式を浮かび上がらせています。

しかし、そんな低俗な次元とははっきりと距離を置き、「待つ時間などいっさいない」と悟り、自分たちで行動し始めている地域の人々。政府や行政とは一線を画したことで微力ながらも、やがては人々の意識を動かす活力になるのではと思われます。