別 胡 説 八 道!

    真 是 豈 有 此 理!

悲しき、お山の大将

2008-11-12 03:39:27 | Weblog
田母神俊雄・前航空幕僚長は、軍人のそのものだ。

「マスコミで騒がれたから話題になったと思っている」として、事の本質をまったく理解できない。

「国家国民のために仕事をやってきて、最後にそんなに悪いことをしたのか」と、自己犠牲をよりどころに正当性を主張する。

「私の書いたものはいささかも間違っていないし、日本が正しい方向に行くために必要だ」と、自分こそが正しいと信じ込み、他と比較検討できない狭い見識を示す。

退職金については、「生活が苦しいので使わせていただきます」と、みすぼらしさ、みみっちさを露呈させて、カネに固執する。

他の自衛官の論文の応募に対し、自分が指示すれば、「90何人ということはない。1000人は超える」と、極端な自己陶酔に陥り、自分が大物であると見栄をはる。

このような人物が平時の間だけ、航空幕僚長の地位にあったことは何よりも幸いだ。

ヒロイズムに陥った、世間知らずの、悲しき軍人。

お山の大将として、終生、自己陶酔にふけっていれば。

それとも、かつてさかんに言われた、これでも実践してみては。

自衛隊に行って精神をたたき直してもらってこい!

被害妄想と自己顕示欲

2008-11-02 01:42:45 | Weblog
アホでマヌケ、おっちょこちょい、世間知らずの航空自衛隊制服組トップが後先考えずに行ったことでしょうか?

日本のアジア諸国に対する植民地支配や侵略を正当化する自己中心的な歴史認識を、論文で発表し更迭された田母神俊雄航空幕僚長の件です。

論文内容からすれば、読むに耐えない薄っぺらな論文です。まず、文章は幼稚で、非常に稚拙です。それだけに、説得力がまったくありません。

イラク派遣部隊の多国籍軍兵士輸送に関し、名古屋高等裁判所による違憲判断について、「そんなの関係ねえ」としか応酬できなかった、貧弱なボキャブラリの持ち主ですから当然といえば当然でしょうが。

内容に関しても、どこかで読んだことばかり。他人の手あかがいっぱいついた論旨ばかりで、他者の思考のパッチワーク的な論文。つまり、自分の考えを持ちあわせていない人だということがにじみ出ています。

しかも被害妄想というか、蒋介石に裏切られたのだとか、日中戦争に引きずり込まれたのだとか、過去の日本の行動は自発性がまったくみられず、すべてが受け身的であったと解釈できる内容が目につきます。

そうかと思えば、日本によって満州の荒野は工業国家にまれ変わったのだとか、台湾や朝鮮に帝国大学を作ったのだとか、現地の人々を圧政から解放したのだとか、謙虚さを感じせないどころか、自己顕示欲をたっぷりと誇示します。

その真骨頂は、次の一文です。

「タイ、ビルマ、インド、シンガポール、インドネシアで、大東亜戦争を戦った日本の評価は高いのだ」

自信満々、断定して書き綴っています。嘘つけ、です。アジア諸国をこの人物は自ら歩き回った経験を持ち得ていないことが、ここからはっきりと読み取れます。現地で、肩身の狭い思いをしたことは一度もないのでしょう、こんな妄想がいえるのは。

それとも、幻聴でもあるでしょうか?

すべてをお膳立てされ、アジアをふんぞり返って回ったことはあるかもしれません。しかし、自分一人で歩き、道に迷ったり、ぼられたり、口げんかをしたり、あるいは親切にされたり、助けてもらったりし、軒下で雨宿りをしながらの現地体験はないようです。言葉、論旨に加え現場体験の極端な欠如があげられます。

アジアで、どれだけの日本兵が死に、どれだけの現地の人が殺されたのか。アジアに行けば、戦跡を歩き回らなくても、イヤというほど歴史的事実を知ることができます。

「真の近現代史観」懸賞論文の第1回めだそうです。主催者側の宣伝にはうってつけでしょう。そこに乗せられたという人もいます。しかし、ことはそれほど単純ではないのではないでしょうか。