Johnnie Taylor/Disco Lady(#232)

2007年06月28日 | soul,r&b
Johnnie Taylor/Disco Lady(1976年シリーズ)



Eargasm


『Ergasm』と言うアルバムからColumbia移籍後の初シングルである。やはり私がまだSoulド初心者の頃であるが、チャートをスルスルっと上がってR&B#1になったのを良く覚えている。何と全米チャートでも1位と言う大ヒットになったのである。

Johnnie Taylorと言えばGOSPELカルテットの名門Soul Stirrers出身であり、Sam Cookeの後任として参加したことで有名だ。その後Sam Cookeが立ち上げたレーベル『SAR Record』に入ってシングルを3枚出している。
その後'66年にStaxに入社、Soulシンガーとしてデビューする。1968年には『Who's Making Love』をR&B#1の大ヒットにして一躍スーパーな存在になる。

歌のスタイル的にはSam Cooke直系のスタイルだが声がもっとダーティーで泥臭いので、Blue寄りのバラードも得意とするところだ。『Who's Making Love』('68年のR&B#1ヒット)のようなジャンプナンバーもお得意である。

さて、『Disco Lady』はミディアムFUNKナンバーであるが、同時期である『Marvin Gaye/I Want You』あたりと近いかなりMellowなタッチで何ともSexyなサウンドである。プロデュースはStax時代からの付き合いであるDon Davisで、アルバム ( 私はLP ) にはクレジットがないが、どうやらBootsyやFred Wesley等のP-Funk勢が参加しているらしい。どうりでMellowな中にどっぷりFunknessが潜んでいるわけだ。
Columbiaで7枚のアルバムを出した後、L.A.のBeverly Glen(Bobby Womackも所属した)に移籍し2枚(1枚はBestのような?)のアルバムを残し、Malacoと契約して再び南部に戻った。

全盛期はStax~Columbia時代であろうが、Beverly GlenやMalacoの作品群も中々いい。

特にBeverly GlenはBobby WomackのPoet三部作を制作したレーベルだ。レコーディングスタッフもPoetとほぼ一緒!Bobby Womack/Poetファンはこれを聞き逃しちゃいけねえぜ!下の画像は1982年のBeverly Glenの1stアルバム。残念ながら未だCD復刻を果たしていない。

『Just Ain't Good Enough』


もう1枚の『The Best Of Old And New』(1984年リリース)は前作から3曲+3曲加えたアルバムであるが、このあたり不明なのでどんな経緯があったのかご存知の方是非教えて下さい。



下のアルバムは以前紹介したが、マジで体力的には全盛期の未発表だったLive音源である!

『Live at the Summit Club』
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Stax時代のヒットに加え、『Disco Lady』収録のお得なベストCD

『Stax Profiles』
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Soulシンガーの中でも彼程のヒット曲を出した人はそういない。正直実績から言ってかなり過小評価されていると思われる。
00年5月、心臓発作により死去。62歳の若さだった。


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2 Comments

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うむむ (Imagoo)
2007-06-28 15:26:20
実力・実績共に間違いなくTOPレベルなのに過小評価されるのは、アルバムにムラが多すぎるからだじゃないでしょうか。

先日コメントした後もMalaco物やSTAX時代の作品を引っ張り出しては聴いていましたが、それを感じずにはいられませんでした。
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I m a g o o さん (hidekichi)
2007-06-29 17:13:33
確かにStax時代なんかアルバム連発で出してましたからね。中身が薄くなるのは当然ですね。まあ契約の問題もありますからね...

きっと出し惜しみするぐらいがいいんですよねえ...

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