魅惑のSoul Ballads #4(#412)~Peabo Bryson

2008年12月17日 | Soul ballad

私のFavoriteシンガーのうちの一人、Sam Cookeを知ったのは学生時代、1982年頃である。きっかけはPeabo Brysonであった。大学の軽音部の先輩が私に、Donny Hathawayが好きならきっとPeabo Brysonが気に入るよ。そう、当時私はDonnyに首ったけ。Donny Hathaway Liveの曲の大半は歌えるぐらい。1980年の学祭では初めての自分のリーダーバンドでDonny Hathawayのナンバーを2曲歌った程だ。

最初にPeaboを聴いたのは1981年、当時新譜であった『Turn The Hands Of Time』である。USAではすでにかなりのヒットを飛ばしていたにもかかわらず、何と4作目にして初めて国内盤が発売になったのである。今からはとても考えられないことである。そしてこのアルバムを聴いた途端私はPeaboにやられてしまった。さらにこのアルバムの解説に、Peaboが最も影響を受け尊敬するシンガーにSam Cookeをあげていた事である。その後Sam Cookeを聞き、Peabo、Sam両方から大きな影響を受けたが、その先輩の名前が思い出せない。健忘症になった(笑)のではなく、彼がほとんど部に顔を出さなかった上、その後退部してしまったので接点が薄かったためだ。彼はAOR系が好きでかなりの知識を持っていた。きっと何気に言ってくれたアドバイスだが、早い段階でSamを知る事ができたのは大きい。とても感謝しています。

Peaboが一般的に知られるようになったのはRoberta Flackとのデュエット『Tonight I Cerebrate My Love 』(愛のセレブレーション)であろう。実はその前にNatarie Coleとデュエットアルバムを出していて、そこで好評を得ていた。その後Soul界以外からもデュエットのオファーが数多く来るようになり、デュエット王の名を欲しいままにした。まあそのおかげでSoulファンからは見向きもされなくなってしまったが(苦笑)...


Turn The Hands Of Time



ところで前出のアルバムであるが、その前の3作から比べるとかなりDeepなサウンドであり、PeaboもかなりDeepに歌い上げている。細かいクレジットがないため、どこでレコーディングされたかも分からない。音的には南部っぽい、Mascle Shoalsあたりで制作されたような印象である。RemixはHollywoodで行なわれている。残念ながら未だCD復刻はされていない。が、機会があったら是非聞いて欲しい一作である。




そのPeabo Brysonの名曲中の名曲、多くのシンガーがカバーしている『Feel The Fire』、これにはすっかり魅了された。Liveでも時々歌う曲である。Capitolでの1stアルバムに収録されている。


Reaching For The Sky




それではどうぞ!


Feel The Fire (1977)






1980年にリリースされたRoberta FlackとのLiveアルバム、亡くなったDonnyの代役として選ばれたPeaboが『Back Together Again』や『You Are My Heaven』をRobertaとデュエットしている。その中でもこのFeel The Fireが歌われているが、これがスタジオ版を遥かに上回る素晴らしい出来になっている。
これを聴いたらPeaboがいかにDeepなSoulシンガーかわかるであろう。


Feel The Fire (Live)





最後にMotown Liveでのパフォーマンス。Kenny LattimoreとTevin CampbelのオールスターでのFeel The Fire。Kennyはさすがですね。Tevinは声変わりしてからは声がイマイチ。しかし歌は上手いね。最後に御大が出てくると二人とも消し飛んじゃう(笑)。

Feel The Fire - With Kenny Lattimore & Tevin Campbell




凄いですねえ!