もうすぐ100周年、カフェーパウリスタ (#197)

2007年03月30日 | コーヒー
本日は日中渋谷で個人のボイトレをやってから東中野のスクールに行くまでに2時間ほどあったので、ショッピングに出かけた。4ヶ月ほど前から靴が欲しかったので、渋谷センター街のASBEEに行ってアディダスのスニーカーを購入。税抜4700円と半額以下と安く、黒のメッシュが入ったもので、これからの季節ちょっとは涼しそうに見えたので決めた。



さらに時間があったため、さてどうしたものか?CDは先日10,000円分ほど購入したからなあ...

よっしゃ、じゃあ東急ハンズにでも行って時間つぶそうと、上の階までエレベーターで上がって階段で商品を少しづつ見ながら降りてきたら香ばしい香り、コーヒーじゃないですかあああ!私がコーヒー党なのはこのブログの読者ならご存知でしょう。

それは銀座のパウリスタ・コーヒーの実演カウンターであった。よくコーヒーのうんちくを垂れる営業さんであった。その本音を連発しながらのトークは結構面白かった。会社自体もうすぐ100周年を迎える老舗、『銀ブラ』というのはちまたで言われているように銀座をブラブラする事ではなく、銀座のブラジルコーヒー(パウリスタ)を飲みに行く事だったらしい。何と深い事か...
地について、標高の違いで豆の固さが違ってくる事、今まで聞いた事がないとてもコアな知識を聞かせてくれた。


写真上の『サファリ』(470円/100g)と名前は忘れたが中浅炒の(600円/100g)であった。まあ歴史とこだわりが伝わってきた。普通は浅煎りでいただく酸味がある豆(エチオピア中心)を深煎りにしている。エチオピアは高地で有名で2000m前後で生産されているため豆が固いそうなのだ。低地よりも高地の方が豆が固い!つまり柔らかい豆は焦げやすいが固い豆は焦げにくい。『サファリ』は高地で深煎りのわりに焦げが少なくマイルドな味わい、より焦げやすい『パウリスタ・オールド』はワイルドで雑味のある味わいになっているらしい。

結局30分近く彼の話につき合って両方とも私の好みである深炒りの豆、『サファリ』と『パウリスタ・オールド』を購入。

値段的にはモルティブとほぼ同じくらいであろうか、しかし正直甘味が足りないのである。家の帰ってから『パウリスタ・オールド』を挽いて入れてみた。香りはかなり合格である。しかし正直言わせてもらうと香りは素晴らしいのだが甘味(コーヒー自体の)がもうひとつであり物足りなかった。もちろんほぼ同じ値段で出しているモルティブのフレンチ・ロースト・ブレンドには全く及ばない。
今日は改めて『サファリ』を開封し飲んでみた。挽いて香りよし、一度沸騰させた豆を90℃程度まで冷まして軽く蒸らす(ハンズでは蒸らさなかった)、少し待って二~三回に分けながら落とす。これはイケてます、ハンズで飲んだときこんな甘さは無かった!その営業のおっちゃんは「この豆は香りを楽しむわけじゃないんで」と言ってどぼどぼ注いでたからねえ。

『サファリ』、この味で470円/100gは安い!旨~い!


ただ『パウリスタ』のH.P.を見るとトップに『森のコーヒー』を紹介してた。これを試していないので今度是非試してみたい
と思う。
パウリスタ・コーヒー
http://www.paulista.co.jp/

しかし素晴らしい事に『パウリスタ』では一切挽き売りをしていないのである。ただ豆を売るのであれば挽き売りをした方が手っ取り早いはずだが、ここには強いこだわりを持っているのである。
コーヒーは三度楽しめるのである。それは挽く時の香り、これは飲む時や入れる時にはない香ばしさである。これを挽き売りしてしまうとその最高の楽しみを奪ってしまう事になる。2つめは入れる時の香り、3つめは飲んで口に含んだ時の香り、そして味=甘味、酸味、苦味、渋味である。

営業さんはお客さんに必ず『電動ミル』を勧めるらしい。私は手動ミルを使用しているが、彼は3日で挫折したと言っていた。だから電動だと言う。

下の画像は以前『南珈琲店』の豆をもらって紹介した時の写真で、豆のうしろに映っている金属製のミルが私愛用の物である。2000円程度で購入した覚えがある。


もしコーヒー党でミルを持っていない方、私も是非ミルをお勧めします。