美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

私設 「青少年読書感想文 課題マンガ」 1

2008年08月10日 | 漫画

  夏休みなので子供たちは、読書にいそしんでいるかもしれない、いやしているだろう。

 今年も「青少年読書感想文全国コンクール」が開催されることも子供たちを読書に向かわせる動機となっている。

 ご存知のように、そのコンクールには課題図書の分野があり、ある作品がそれに指定されると、児童書としては爆発的に売れることになる。

 それらの課題図書は佳作であることは間違いないが、名作かどうかは別である。名作かどうかは読んだ本人がきめることだから。

  児童書はその対象が子供であるから、内容的・表現的にかなりの程度の制限がある。かつて、松谷みよ子が「モモちゃんシリーズ」で離婚をあつかったとき、児童文学界ではそれなりの反響があったというくらいだ。

  

  さて、そんなことを考えていたらマンガも好きな私は、課題マンガというのがあってもいいなと思った。

  普通の本にも善し悪しがあるようにマンガにも善し悪しがある。ただマンガの方が「悪し」の割合が多いと思われているだろう。それは間違いで、普通の本もマンガも半々だ。(ただその基準はまったくに個人の中にある)

  

  現在、食育という新しい教育分野がどこでも盛んになってきている。

  「玄米先生の弁当箱」(小学館)は、その食育にぴったりのマンガだと思う。

  食べ物を扱った漫画は、数多くあるが、荒唐無稽な脚色(フィクション)がついてしまっている場合が多い。「玄米先生」の場合はそのフィクションが少なく、食の根源やあり方について静かに語ってくれる。

  奏城的は名作になるであろう。

 

 
現在、2巻まで

 

   

 

 


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