平成18年12月12日(火)後
野良犬の疾風のごとく冬の雨 奏城
本日,命日の有名人は田河水泡氏(行年90)。「のらくろ」という漫画で一躍,時代の寵児となった漫画家です。
コミックでもマンガでもなく,漫画という言い方がぴったりとする作品でした。
のらくろが登場したのは戦前でしたが,戦後も掲載誌を替えて連載は続きました。一時,アニメにもなりましたが,それは現代社会で過ごすペットのようなのらくろで,本来ののらくろではありませんでした。
のらくろは食べるだけのために軍隊に入隊し2等兵となります。そして巻を重ねるごとに階級を上げていきました。その出世の姿が時流にのったわけです。少年達の夢は「末は大将・元帥に」という時代でしたから。
ところで田河水泡の奥様が,あの小林秀雄の妹であることは有名な話でしょうか?
江東区森下文化センター 内には「田河水泡のらくろ館」記念がある。
彼の教育にかかわる言葉
見栄をはらずに,自分には自分なりの力があることを自覚しましょう。それが真理なのです。