songbookの自己回顧録

「教えて!goo」で見つめてきた自分自身と、そこで伝えられなかったことを中心につづってきましたが、最近は自由なブログです

「てもでもの涙」 と佐伯美香さん(みかちぃ) その3

2012-11-11 11:18:21 | 音楽
2009年から2011年ぐらいまでが、おそらくAKBの最盛期なのだろうと勝手に思っておりますが、
後追い資料で見ている私から見ても、最もAKBらしさが現れている最高のイベントの一つがAX2009だったのではないかと思います。

前年チームB初のオリジナル公演「パジャマドライブ」により、ファンにも一人前のチームと認知され、盛り上がっていた時のAX2009。
「大声ダイヤモンド」など、メジャーでのヒット曲がひしめく中(さすがにヘビロテ前夜)、チームBの公演曲「初日」がファン投票1位になるという、おそらく今後二度とないと思われるサプライズで幕を閉じました。


世間一般とは一線を画した、おたくでローカルな盛り上がりによって、(ほぼ)メジャーなイベントを制してしまう。まさにおたくたちの夢を実現してしまった瞬間でした。
この後、AKBはメガヒット連発で、おたくをはるかに上回る一般ファンができてしまい、そういう独特のアクションはしにくくなってきたのですが(孤独なランナー、くるくるぱーなど、今も息づいてはおりますが)、AKBの魅力は、どこまで行ってもそういうおたく文化をどこかに残しているところなのだろうと思います。


さてこのAX2009。「てもでもの涙」は3位にランクインし、いまだに破られていない、公演のユニット曲という、全く一部の人しか知らないはずの曲がベスト3に入るという快挙まで成し遂げました。


そんな超注目の舞台で起こるみかちぃコール。いすに座って歌う姿。休養中であることが知れ渡ることとなり、またこの楽曲の世界観。
奇跡という言葉がふさわしい強烈な印象を全国に残すこととなりました。


「神曲」。あまり安易に使いたくない言葉ですが、この曲にはこの言葉がふさわしい。


みかちぃはこの曲だけではなく、いくつか歌っているのですが、特にこの曲がはまり役でした。
本人の思いはどうだったのかと、いまだに謎が多いのですが、本人の意思に関係なく、この曲の神格化はとどまるところを知らず、現在に至ります。

こんなことを言ってはなんですが、長いAKBの歴史の中で、メンバーも卒業生も多く、みかちぃの活躍時期も業績も、全体から見ればあまり目立つものではありません。
記憶から消えていっても不思議ではないキャリアです。


ところがこの一連の「てもでも」に関わったことで、彼女の名はほぼ永久にAKBに刻まれそうな状態となっております。
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